ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
【第5回】 2016年10月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
原田まりる [作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター]

「祝福できないならば呪うことを学べ」は明るい教え~原田まりる氏インタビュー(後編)

1
nextpage

17歳の女子高生、アリサがひょんなことから現代に降り立った哲学者・ニーチェと出会い、人生について、将来について、そして「哲学すること」について学び、成長していく姿を描いた“哲学エンターテインメント小説”が刊行された。タイトルは、『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』。
この小説の中では、ニーチェは「オタクのスマホゲームの開発者」、キルケゴールは「ナルシストのカリスマ読者モデル」として描かれるなど、現代に降り立った著名な哲学者たちのキャラクター設定が実にユニーク。難解なものとして捉えられがちな哲学が、非常に身近に感じられると早くも評判を集めている。
インタビュー第二弾では、哲学に興味を持つようになったきっかけ、好きな哲学者の言葉など、哲学ナビゲーターとしての彼女の「原点」を伺った。
(構成:伊藤理子 撮影・榊智朗)

私が考えていることの10歩先が、簡潔にまとめられていた

──そもそも、原田さんが「哲学」に興味を持つようになったのは、いつ頃、どんなきっかけからだったのですか?

原田まりる(はらだ・まりる)作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター 1985年 京都府生まれ。哲学の道の側で育ち高校生時、哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。著書に、「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある

 高校生の時です。近所に「哲学書が7割、残りは図鑑とか雑誌」という、ちょっと変わった本屋があったんですが、そこでたまたま哲学者の中島義道先生の本を手に取り、ものすごく感銘を受けたのがきっかけです。

 当時の私は、「社会的な幸せを追うべきか、それとも精神的な幸せを追うべきか」なんてことを日々考えていて、それをノートに書き綴っていたんです。誰に相談するでもなく、ただただ書き出しては悩み、考えていたのですが、中島先生の本を読んで、漠然と「こうではないか」と思っていたことの答え合わせができたんですね。

 私が考えていることの10歩先が、簡潔にまとめられている…とでも言いましょうか。一つひとつの言葉がすとんと腹に落ち、素直に感動したんです。そこから、「哲学の本には、普段私が考えているようなテーマを、さらに深堀りした問いが載っていて、読めば考えが整理できる」とわかり、いろいろな本を読むようになりました。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


原田まりる(はらだ・まりる) [作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター]

1985年 京都府生まれ。哲学の道の側で育ち高校生時、 哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。 著書に、「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある。


ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

17歳の女子高生・児嶋アリサはアルバイトの帰り道、「哲学の道」で哲学者・ニーチェと出会います。哲学のことを何も知らないアリサでしたが、その日をさかいに不思議なことが起こり始めます。キルケゴール、サルトル、ショーペンハウアー、ハイデガーなど、哲学の偉人たちが続々と現代的風貌となって京都に現れ、アリサに、“哲学する“とは何か、を教えていきます。本連載では、話題の小説の中身を試読版としてご紹介します。

 

「ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。」

⇒バックナンバー一覧