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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

文京区の商店街――消費流出に悩む老舗店に差し込んだ「街歩きブーム」という光明

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第2回】 2010年12月8日
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 文京区には、2つの丘と3つの谷がある。東の端は根津・千駄木の谷。これに隣あって本郷台地。地下鉄が地上に顔を出す後楽園からは、指ヶ谷・千川谷がふた又に延びる。

 区の西側は、小石川・目白台地。南部の神田川に沿った一帯は平川谷。だから坂が多い。これらの坂の上に、下に、あるいは坂そのものに、60を超える商店街がある。時代が変わればニーズも変わる。これに合わせるようにして、文京区の商店街は新陳代謝を続けている。

小売シェア/所得シェア比率は最低レベル
消費の「区外流出」が止まらない!

 東京都全体に占める各区の小売販売額の割合を「小売シェア」、課税対象所得額の割合を「所得シェア」という。前者は販売力の、後者は購買力の強さを示す指標とされる。

 一方、小売シェアと所得シェアの比は、数値が大きければ区外からの消費流入が多いことを、数値が小さければ逆に区外への消費流出が多いことを示す。

 文京区はこの「小売シェア/所得シェア」の比が、杉並区、世田谷区に次いで低い。ただし、昼夜間人口比率は杉並区、世田谷区が共に0.8台であるのに対し、文京区は1.91。本来昼間流入人口が多いと、それに伴って消費も流入してくるから、販売力が大きくなるはずだ。そう考えると、文京区は消費の区外流出が23区で最も大きい区だとも言える。

 新宿、池袋、上野、銀座などへの交通アクセスに恵まれている文京区は、区内に大きな商業集積が生まれにくい。店舗面積1000㎡以上の大型店の数は、23区中最低である。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

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