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「人のアドバイスは聞くな」とアドバイスするPUNKなビジネス書

『BUSINESS FOR PUNKS』

田中大輔 [HONZ]
【第18回】 2016年10月7日
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『BUSINESS FOR PUNKS』
日経BP社 ジェームズ・ワット著、高取 芳彦翻訳 392ページ 2052円(税込)

 パンク生誕40周年と言われている年にふさわしいPUNKなビジネス書が誕生した。その名も『BUSINESS FOR PUNKS』(ビジネス・フォー・パンクス)。全世界でクラフトビールブームを牽引しているクラフトビールのメーカーの「BREWDOG(ブリュードッグ)」創業者ジェームズ・ワットが書いた刺激的な経営の本である。PUNKが大好きでクラフトビールにはまっている私にとって、これは読むしかない!と思える本だった。

 今年はPUNK40周年ということもあり、PUNK関連の本がたくさん出版されている。SEX PISTOLSのヴォーカル『ジョン・ライドン新自伝 怒りはエナジー』に、PUNKの女王『VIVIENNE WESTWOOD ヴィヴィアン・ウエストウッド自伝』などがそうだ。PUNKなビジネス書『BUSINESS FOR PUNKS』を含め、この3冊に共通するのはとにかく分厚い本だということである。

PUNKといえども
財務の知識は必要だ

 ヴィヴィアン・ウエストウッドの自伝は624ページ、ジョン・ライドン新自伝は609ページ(しかも2段組み)とすさまじいボリュームの本だ。『BUSINESS FOR PUNK』はこの2冊に比べればだいぶ薄い390ページだが、なかなかボリュームのあるハードカバーの本にもかかわらず、スピン(しおり)がついていないところがPUNKである。

 PUNKといえば初期衝動が大事だ。楽器は弾けなくても、とにかく音楽がやりたいという衝動に身を任せて、簡単なコードの繰り返しに歌詞をのせて、数々の名曲が生まれた初期PUNKのように、この本も読みたいと思ったら、その衝動に身をまかせて、一気に最後まで読めということなのだろう。そして一気に読めるおもしろい本であるという自信もあるのかもしれない。まんまとその挑発にのって、私は読み始めたら最後まで一気に読んでしまった。

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田中 大輔 [HONZ]

1980年千葉県生まれ。文化服装学院技術専攻科卒。アパレルの販売職を経て、丸善・丸の内本店で10年間ビジネス書担当として働く。書店員時代には日経MJやDIMEなどで書評を連載。2015年に書店を退職し、現在は出版社勤務。好きなジャンルはビジネス、カルチャー、ファッション、音楽、食(特にお酒)など。

 


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