ジェーシービー社長 川西孝雄<br />キャッシングは縮小傾向も<br />カード市場はまだ成長するPhoto by Toshio Fukumoto

──来年1月にジェーシービーは創立50周年を迎える。少子化により国内市場が成熟しているなかで、成長戦略は描けるのか。

 現在、来年度からの3ヵ年中期計画を策定中だ。国内はまだ成熟していないと考えているし、海外については成長マーケットであり、飛躍的な発展を目指せるだろう。

 特に海外については、国際ブランドとしてアジアの事業を中心に強化したい。現在、中国でのカード会員は350万人程度いるが、1000万~2000万人まで増やせるのではないだろうか。銀行との提携を軸に、会員と加盟店の両方を増やしたい。

 特に中国で圧倒的なシェアを持っている銀聯カードとどう付き合っていくかが重要だ。相互に加盟店を開放するなど、win‐win関係を深めていきたい。

──国内カード市場はまだ伸ばせるのか。

 足元のショッピング取扱高については恐ろしいくらい伸びている。猛暑によってクーラーなどの購入が進んだうえ、エコポイントが消費を伸ばした。今年度上半期は前年同期比で十数パーセントという高い伸びだった。逆に、今後の反動が怖いくらいだ。