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3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメント・サイエンスが機能する条件とは?

上田惇生
【第104回】 2008年12月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
マネジメント エッセンシャル版
ダイヤモンド社刊
2100円(税別)

 「マネジメント・サイエンスは物質を研究するための数学的な手法のいくつかが、企業活動にも適用できるかもしれないという発見に有頂天になったあげくにスタートした」(『マネジメント【エッセンシャル版】』)

 マネジメント・サイエンスの仕事のほとんどが、企業とは何か、マネジメントとは何かに関心を払わずに進められたとドラッカーは指摘する。

 関心はもっぱら「この見事な手法を適用できるのはどこか」だった。

 マネジメント・サイエンスが約束した仕事を行なえるようになるには、企業についてのいくつかの基本的な事実を自らの基準とすることが必要である。

 第1に、企業は最強最大のものであってさえ、社会や経済の力によって簡単に消滅させられる存在だということである。

 第2に、企業は単に物や考えを生み出す存在ではなく、人が価値ありと認めるものを生み出す存在だということである。

 第3に、経済的な活動とは、現在の資源を不確かな未来に投入することだということである。企業にとっては、リスクを冒すことこそが基本的な機能である。

  「マネジメント・サイエンスが有効たるには、現実のマネジメントの前提、目的、考え、あるいは間違いまで事実として扱わなければならない。それらの事実の研究と分析こそ、マネジメント・サイエンスが意義ある成果を上げるためにまず取り組むべきことである」(『マネジメント【エッセンシャル版】』)

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言

マネジメントの父と称されたドラッカーの残した膨大な著作。世界最高の経営学者であったドラッカーの著作群の中から、そのエッセンスを紹介する。

「3分間ドラッカー 「経営学の巨人」の名言・至言」

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