「大変だけど、やっぱり直接が楽なんだよね」リモート勤務なのに“出社する人”が絶えない理由写真はイメージです Photo:PIXTA

筆者がリモート勤務になって3年。時間に余裕ができ、自由度も増したはずなのに、なぜかいま「週に数日の出社」を選んでいる。実は、フルリモートを続けることで、息苦しさを感じる瞬間が増えてしまうのだ。リモートワークの意外な落とし穴とは?※本稿は、歩兵、中尉『俺たちの転職物語』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

“ゼロ通勤”の真価は
やはり「時間の余裕」

 リモートワークの大きなメリットは、通勤が一切発生しないことです。自宅が職場になるわけですから当然です。

 ちなみに皆さんは、通勤時間中はなにをされますか?読書、ネットサーフィン、SNS、YouTube、映画やドラマの視聴、睡眠……。色々あると思いますが、特に大都市圏では朝のラッシュ時は満員電車だと思うので、できることは極めて限られています。

 東京では平均的な通勤時間は往復1時間半ほどと言われています。着替えや身支度など準備に30分程度必要だと仮定すると、計2時間です。それだけの時間が浮けば、1日にこなせることが1つや2つ容易に増えるでしょう。

 私は転職直後にこの浮いた時間を使い、副業に挑戦しました。会社が副業を推奨していたこともあり、記者時代のツテでまずビジネスメディアで業務委託として編集・ライターの仕事を半年ほど引き受けました。

 毎朝始業前の2時間、フレッシュな頭でサクサク作業を進めます。そこからシームレスに本業が始まるので、脳がフル稼働した状態で入れます。

 その後、本業が忙しくなったため業務委託の契約は終了し、自分のペースで副業を続けられるようにメディア運営に舵を切りました。この経験が紆余曲折を経てnote「俺たちの転職物語」(編集部注/noteで連載されている転職記。「いままでなかった転職メディア」をモットーに活動している。編集長は歩兵、副編集長は中尉)へと繋がっていきます。