経営×統計学

西内啓氏が特別指導!ビジネスに勝つ統計学(2)

>>(1)より続く

課題1 訪問1回当たりの売上高をアップする

 「『習うより慣れろ』だ。一緒に分析の方針を立ててみようか。君はこのデータからどんなことが分かるとうれしいと思う?」

 「やっぱり、どうすれば訪問1回当たりの売上高を最大化できるのか、ということです」

 「よし。じゃ次に『訪問1回当たりの売上高』を左右するかもしれない要素、統計学ではこれを『説明変数』と呼ぶんだけど、これにはどんなものが考えられるかな」

 「えーと、訪問回数、訪問事由、それから訪問先企業の規模によっても売上高が変わるんじゃないでしょうか」

 「ほぅ。未来が電話してきたときに言ってたけど、真板くん、なかなか筋がいいね」

 「え? ほんとですか、未来さん。ありがとうございます!!(泣)」

 「ちょっと! 喜ぶのはまだ早い。そんなんじゃだめよ、だめだめ!」

 「出た! 未来のだめ出し(笑)」

 「ちょっと西内くん、ちゃかさないで! 真板くん、何かが足りないことに気付かない?」

 「え? ちょっと待ってください……。そうか! 訪問先企業の規模を示すデータが抜けてますね」

 「その通りよ。堂下部長からは営業日報に加えて、取引先企業のデータ(図6)ももらってるでしょ? この二つのデータをひも付けする必要がある」

 言うが早いか、未来は営業日報と取引先企業の二つのファイルを開くと、あっという間に両者をひも付けていく。

「経営×統計学」



基礎から学ぶ統計学“最強”入門

大量のデータが溢れる現代社会では、様々な事象を数字で捉え、本質を導き出す統計学という手法や思考法が、ビジネスパーソンにとって必要不可欠なスキルとなる。勘や経験ではなく、データに基づいた正しい意思決定を下すことが重要だ。統計学の基本中の基本を、初心者にもわかり易く徹底解説する。

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