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絵が苦手なオジサン世代にも同人誌がつくれる?
新コミックソフト「コミPo!」を初体験

木村明夫
2010年12月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
「コミPo!」正式販売パッケージ(上)。「コミPo!」を利用して筆者が描いたマンガのワンカット。トホホ(下)。価格はパッケージ版が9700円(税込)、ダウンロード版が6700円(税込)

 「コミックマーケット」に、不景気という言葉は関係ないと見える。2010年夏に開催されたコミックマーケット(コミケ)では、3日間の来場者数が56万人と、過去最高を記録した。

 来場者のほとんどは、好きな作家やグループの同人誌が欲しいという目的があってのことだろうが、「自分もマンガが描けたら……」と思う人も少なからずいるはずだ。

 今までコミック作成ツールと言うと、「SAI」や「コミックスタジオ」といった「絵が描ける」人を前提としたツールしかなかった。しかし、「絵が描けなくてもマンガを描くことができる」というツール「コミPo!」が、12月15日に販売された。「コミPo!製作委員会」(株式会社ウェブテクノロジ・コム)が手がけている。

 描いたマンガは、印刷できるだけでなく、JPEG画像として保存できるため、ブログなどにも貼り付けることが可能だという。ツイッターを通じて噂が広まったため、1000部用意されていた「先行体験版」には応募者が殺到し、抽選となったほどだ。

 「絵が描けなくてもマンガが描けるの? ホント?」疑心暗鬼を抱きながら、40歳を過ぎた絵心など全くない筆者が体験してみることにした。果たして、使いこなせるものなのか?

 あらかじめ、人気イラストレーターが監修を務めた基本キャラクターが入っているので、その中からストーリーに合わせたキャラクターを作り、「ポーズ設定」から「コマ割り」や「背景」まで選択したものを貼り付けるだけでよい。

 いずれも3D調整が可能なため、微調整し、好みに合わせて配置するだけなので、慣れてくれば、1ページのマンガに費やす時間は1時間もかからないだろう。

 マンガを描くというよりは、ソフト内のアイテムを選択して、貼り付けるだけの作業という印象を受けたが、筆者にもマンガが描けることを証明してくれた。

 だが、描きながら短所も目に付いた。基本的にはソフトにインストールされているアイテムしか使用できないため、個性を持ったマンガを描くことには限界がある。オリジナリティを求めるユーザーは、物足りなさを感じることだろう。

 しかし2011年には、堀井久美氏・佐光幸恵氏――両氏共にアニメーター兼キャラクターデザイナー。現在も『コードギアス反逆のルルーシュR2』などで活躍――が監修を務める「デザインキャラクターセット」が発売される。その他にも多種多様なオプションが登場して、前述のような問題点を徐々に解決できるようなので、今後の展開に大いに期待したいところだ。

 是非はともかく、今まで絵を描くことが苦手で、マンガを描くことなど考えてもみなかったユーザーにとっては、夢のようなツールだろう。我々のような世代にも、「同人誌を販売してみようか」と思わせる面白いツールであることは、間違いないのだから。

(木村明夫)


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