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【新日本製鐵】
中国勢の台頭で薄れる存在感
コスト体質見直しと海外展開が急務

週刊ダイヤモンド編集部
【第12回】 2010年12月23日
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売上高で国内トップだが、利益ではJFEの後塵を拝している。また、世界を見渡せば、中国勢の台頭で、その存在感は薄れつつある。世界の雄に返り咲くには、本格的な海外展開が不可欠だ。

 新日本製鐵が3勝、対してJFEホールディングスは4勝──。

 2009年度決算において、JFE社内ではこんな声が漏れた。

 新日鉄の経常利益は118億円。一方のJFEは692億円と大差をつけた。旧川崎製鉄と旧NKKの経営統合によりJFEホールディングスが設立された02年9月以降の「新日鉄vsJFE」の利益額勝負は、今のところ、JFEの勝ち越しとなっている。

 売上高では、依然として新日鉄がトップである。09年度の売上高は3兆4877億円であり、JFEの2兆8443億円を大きく上回っている。規模で勝る新日鉄の弱点、それは利益率の低さにある。

 国内鉄鋼業界で収益性のベンチマークとされるROS(売上高経常利益率)を見ると、両社の差はさらに顕著になる(図(1))。年度にもよるが、総じて、JFEが新日鉄を2~3%上回っている。

 新日鉄の利益率の低さは、国内の製鉄所の数に象徴されている(図(3))。

 北は北海道室蘭市から、南は大分県大分市まで、全国でじつに10ヵ所にも及ぶ。

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