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広島・黒田「日本シリーズ先発登板が花道」はどれだけ異例か

相沢光一 [スポーツライター]
【第419回】 2016年10月25日
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 日本シリーズで広島と北海道日本ハムが対戦するのはプロ野球史上初。そのフレッシュな対決は広島が2連勝し、俄然優位に立った。

 第1戦は今や日本を代表する投手に成長した大谷翔平を、重盗をはじめとする揺さぶりで攻略。第2戦もバスターなどを絡めた技あり野球で主導権を握り、快勝した。

 広島の日本一への執念が上まわっているうえ、球場を真っ赤に染めたカープファンの熱烈な応援の後押しもあって、最高の野球を見せている。

 第3戦は25日、札幌ドームに舞台を変えて行われるが、今シリーズで最も注目を集める試合になるはずだ。ご存じの通り、今季限りで引退を表明している黒田博樹が、先発登板するからである。

広島・黒田「男の花道」は
実力を維持したままでの日本S先発登板

 日本シリーズという真剣勝負の場で先発することでも分かるように、黒田は勝利を計算できる実力を持つ。だから勝負が第6戦、第7戦までもつれた場合、再度の登板も考えられるが、順当に見れば第3戦が現役最後の姿を見せる舞台、引退試合になる。日本シリーズの先発登板が引退試合というのは、結果はどうあれ投手としては、これ以上ない花道といえるだろう。

 引退は、思うような成績が残せなくなり、自らの衰えを悟った選手が決意する。今年も球場を沸かせた数多くの好選手がユニフォームを脱いだ。横浜DeNAの三浦大輔、千葉ロッテのサブロー、日本ハムの武田勝、中日の多村仁志、阪神の福原忍、広島の主砲として活躍したことが記憶に残る東北楽天の栗原健太、広島の倉義和などだ。

 こうしたスター選手であっても、球団の顔として愛された限られた選手でなければ引退試合は用意されない。今年でいえば「ハマの番長」としてファンに親しまれた三浦大輔。23年間連続勝利を続けてきたが、今季は1勝もできず、最終戦となる東京ヤクルト戦を引退試合に設定。最後の勝利をかけて先発登板した。が、6回3分の1を投げて被安打12、10失点。ボコボコに打ち込まれて降板した。

 また、ロッテファンから絶大な支持を得ていたサブローは今季、まったく出場機会がなく、9月25日のオリックス戦を引退試合として4番DHで先発出場。第3打席まで三振を続け、9回裏の最後の打席で2塁打を打った。

 こういう引退試合もファンの記憶に残るからいいのだが、どこかに「最後に花を持たせる機会を作ってあげよう」という感じがある。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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