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田中秀征 政権ウォッチ

不毛な争いに終始した民主党は生まれ変われるか
2011年は「解散・総選挙の年」になる

田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
【第63回】 2010年12月23日
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決裂に終わった菅・小沢会談
「不毛なケンカ」は年明けも続く

 12月20日に、菅直人首相は小沢一郎元首相と会談。両者譲らずに決裂。小沢問題は年を越すことになりそうだ。

 菅首相は、窮鼠猫を噛む心境なのだろうか。“小沢切り”に政権浮揚の最後の望みを託しているように見える。

 だが、既に指摘したように、この半年の内閣支持率の低下は、小沢氏の責任よりも、菅首相自身の失敗の責に帰す度合いがはるかに大きい。

 報道によると、2人の会談は、首相がきわめて感情的、高圧的な態度であったらしい。

 特に、小沢氏の発言のコピーを秘書官にもってこさせて詰問するに至っては、まるで検察の取り調べをほうふつとさせる。とても同志、それも世話になった同志に対する態度ではない。

 この会談によって、首相と小沢、鳩山(由紀夫)両氏の関係は修復不能の域に達してしまった。

 これでわれわれは、年明けから、この不毛なケンカの後半戦につき合わされることになる。結果的に、日本の政治をさらに混乱されることになろう。

「退陣」こそが、菅首相にとっても最善の道だ

 どうすればよいか。それは誰にもわかっている。

 菅首相が、「私も退陣するから、あなたは離党して下さい」と言えばよいのだ。

 現在の混乱の原因は、すべて参院選の大敗にもかかわらず菅首相が続投したところにある。

 私は本欄で、参院選で不信任されたのだから、菅首相は、橋本龍太郎元首相や安倍晋三元首相のように即座に退陣すべきことを主張した。しかし、菅首相は、何と開票途中に先手を打って続投を宣言したのである。

 私が退陣を促したのは、それが日本の政治にとって、また民主党にとって最善の道であり、何よりも菅首相が再評価され、出直す可能性を残す唯一の道だと信じたからだ。

 世間は、潔い人を決して見捨てない。首相はまた一兵卒に戻って再起を目指せばよかったのである。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた現政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。刻一刻と動く政局をウォッチしていく。

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