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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

エリートコースのはずだったのになぜ?
理想を打ち砕く“憧れの本社勤務”の実態

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第35回】 2011年1月4日
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 あなたは「本社勤務=エリート、かっこいい」というイメージを持っていませんか。そのせいでしょうか、多くの社員が本社勤務に“憧れ”を抱いているように感じます。

 ところが、本社の仕事はすべてが楽しく、心躍るものとは限りません。逆に社長や経営陣の厳しい指摘を直接受けなければならず、酷な職場環境かもしれません。あるいは、自分の意見が言いづらい、風通しの悪い職場だったりします。

 外からみると格好よくみえるものの、実はキツイ、大変な職場環境。そんな本社に長年憧れて、ついに勤務してみたら実情は大違いだった。こんな体験をしたビジネスパーソンの方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、本社勤務とそれ以外の職場勤務のギャップについて考えてみましょう。

社員の“長年の夢”である「本社勤務」
なぜ多くの人が本社に憧れるのか

 規模が大きな会社は、目的・機能に合わせて拠点が幾つにも分かれています。例えば、メーカーなら製造部門(工場)と配送センター、商社であれば全国に広がる支店に加えて、司令塔となる管理部門や経営陣が集まる本社、といった役割分担がなされています。

 それぞれの所在地を何処にするかは、費用対効果で決めるもの。例えば、工場や配送センターは電力、人件費、敷地のコストなどを極力抑えながら、輸送上の利便を考慮して地域を選定。よって全国で誘致されている工場の集積地(工業団地)などに置かれています。

 支店は取引先との営業効率を考えて開設されることが大半。そして本社は来客が非常に多いので、比較的交通の便のよい場所に置かれることが多いようです。

 ただし、最近では本社をあえて遠方に移転する先鋭的な企業も出てきました。ある流通大手企業は、

 「本社は利益を生み出さないから、コストを下げたい」

 との発想で、東京都内から100キロメートル以上離れた場所に本社を移転させたそうです。

 とはいえ、そんな大胆な企業は僅かで、大企業の大半は本社をオフィス街の中心にデンと構えています。しかも、本社は自社ビルで、応接室は高級な絵画が飾られたサロンのような装飾が施されて、食堂やカフェテリアまで整う職場もあります(もちろんそうではない場合もありますが…)。

 それよりも本社といえば、会社の経営企画や人事部など中核組織や広報、宣伝部など人気部門が集積する場所。さらに経営陣との距離が近い環境にあります。

 そこで、「経営陣がいる本社で仕事するが長年の夢」、「私は入社以来、本社勤務です」と本社勤務に胸を張る社員は少なくありません。本社で仕事をすることは、それだけプライドが持てることなのでしょう。

 そんな本社勤務を誇りに思えることはいいのですが、本社勤務が実現してみると、期待とかけ離れた現実に直面して、ガッカリする人も少なくないようです。では、その期待を裏切る「ガッカリ」とは一体何でしょうか。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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