ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
岸博幸のクリエイティブ国富論

ネットユーザーとマスメディアが肝に銘ずべき
グルーポン“スカスカおせち”騒動の真の教訓

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
【第121回】 2011年1月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 正月早々、ネット上ではグルーポンの“スカスカおせち”を巡って大騒ぎになりました。この問題にはいろいろな論点が存在しますが、個人的には、ネットの闇の深さとマスメディアの無力さが浮き彫りになったように思います。

 グルーポンの“スカスカおせち”問題についてはおそらく読者の皆さんもご存知と思いますので、ここではその内容は説明しません。この問題について私がもっとも驚いたのは、問題のおせちを製造したバードカフェの社長に対するネット上でのバッシングのひどさです。

 もちろん、“スカスカおせち”を平気で製造して送りつけたバードカフェに最大の問題がありますので、非難されるのはもっともです。かつ、そうしたバッシングを行なっているのはネット・ユーザのごく一部、一握りの人でしょう。しかし、客観的な批判や建設的な問題提起なしに、度を越した個人攻撃・人格否定ばかりがネット上で執拗に行なわれるというのはいかがでしょうか。

 ちなみに、そうした執拗な個人攻撃をたしなめる発言を堀江貴文氏やレストランチェーン社長がツイッター上で行なったところ、これに対しても激しいバッシングがあったようですので、もうこうなると学校のいじめと同じです。いじめられっ子は徹底的にいじめられ、それを守ろうとした子もいじめられるという構図です。

 そして、“スカスカおせち”ほど目立ちませんでしたが、正月にネット上で同様のバッシングがもう一つありました。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]

1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わる。2004年から慶応大学助教授を兼任。2006年、経産省退職。2007年から現職。現在はエイベックス・マーケティング株式会社取締役、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問も務める。

 


岸博幸のクリエイティブ国富論

メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。

「岸博幸のクリエイティブ国富論」

⇒バックナンバー一覧