ダイヤモンド社のビジネス情報サイト

1室95万円が競争率76倍!JR豪華クルーズ列車の魅力

伊原 薫 [鉄道ライター・カメラマン]
2016年11月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

来春にデビューが予定されている、JR東日本とJR西日本の列車がいま注目を集めている。それは豪華寝台列車だ。JR九州の「ななつ星 in 九州」から始まった、豪華クルーズトレインという旅の形態は、まもなく新たな時代へ入ろうとしている。

応募倍率は最高76倍!
JR東日本の超豪華列車

 大きなガラス窓で構成された前面形状と、シャンパンゴールドに輝く車体が印象的なのは、JR東日本が製作した「TRAIN SUITE(トランスイート) 四季島」(以下「四季島」)だ。1編成10両のうち、神奈川県の車両メーカーで3両、兵庫県の車両メーカーで7両が製造され、今年9月にそれぞれ完成。10月からは東京近郊での試運転を開始した。すでにその姿を目撃したという運の良い方もいることだろう。

最高級スイートの値段はなんと1人95万円。それでも応募者が殺到した、JR東日本の豪華列車「四季島」は2017年5月にデビューする(写真は、常磐線で試運転中の「四季島」)

 列車は10両編成で、両端は展望室を備えた動力車。続いて「スイート」を備えた車両が5両と、更に豪華な「四季島スイート」「デラックススイート」用車両が1両つながる。

 シャワーやトイレはもちろん、「四季島スイート」「デラックススイート」にはバスタブも装備。一部は2階建てとなっており、広々とした空間のなか、ゆったりと旅を楽しめるようになっている。

 列車の中央部となる5・6号車は、それぞれラウンジカーとダイニングカーで、こちらも2階建て構造。いずれも内部の詳細はまだ非公開ながら、イメージパースなどではその豪華さが見て取れる。

 「四季島」のツアーは3泊4日と1泊2日の2パターン。数ヵ月ごとにコースは変更される予定で、たとえば第1期運行となる2017年5~6月分の3泊4日コースでは、日光・函館・青森などを観光しながら回り、途中の2泊目は列車を降りてニセコや登別の温泉宿に宿泊する。第1期の申し込みは既に締め切られ、平均倍率は7.6倍、デビュー日である5月1日出発分の「四季島スイート」は76倍の倍率となるなど、注目の高さがうかがえる。

 一方、JR西日本が手がけるのは「TWILIGHT EXPRESS(トワイライトエクスプレス) 瑞風」(以下「瑞風」)。その名が示すように、15年3月まで大阪と札幌を結んでいた豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐというコンセプトだ。

 こちらも「四季島」と同様の10両編成で、うち4両が既に完成しており、現在は山陰地区を中心に試運転の真っ最中。とはいえ、試運転中は車体全体が濃茶色のフィルムでラッピングされており、本来のボディカラー=「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継ぐ深緑色、を見ることはできない。

次のページ>> 1両まるごとが1室!
1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

伊原 薫 [鉄道ライター・カメラマン]

77年大阪生まれ。ライターやカメラマンに加え、鉄道グッズやイベントのプロデュース、テレビ・DVDの監修などを行なう一方で、都市交通政策技術者として公共交通を活かしたまちづくりと地域活性化にも携わる。


DOL特別レポート

内外の政治や経済、産業、社会問題に及ぶ幅広いテーマを斬新な視点で分析する、取材レポートおよび識者・専門家による特別寄稿。

「DOL特別レポート」

⇒バックナンバー一覧