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北陸新幹線の陰で危機に瀕する、富山空港の粘り腰

ダイヤモンド・オンライン編集部
2016年1月5日
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日本で唯一の河川敷に敷かれた滑走路がある富山きときと空港。北陸新幹線によって大ピンチに

 今年3月で開業から1年を迎える北陸新幹線開業。わずか2時間10分~30分程度で首都圏と北陸が結ばれたことにより、開業半年間で利用者はなんと482万人に。前年の特急「はくたか」「北越」と比べて約3倍の伸び(JR西日本調べ)だというから、2015年は“北陸新幹線サマサマな年”だったと言っていい。その一方で、危機に瀕しているのが飛行機だ。

 北陸新幹線が開業した昨年3月14日まで、石川県では小松空港、富山県では富山きときと空港が北陸の玄関口として大きな役割を果たしていた。しかし、開業のその日から両空港の利用者は著しく下降線をたどる。小松空港では、昨年夏までに利用者が約3割減少。さらに深刻な富山空港では利用者が約4割も減少してしまった。

 こうした状況を受け、昨年8月に冬季ダイヤが発表された際、全日空から両空港に突きつけられたのはこんな現実だった。

 「小松―羽田便(ANA)は、来夏ダイヤから1便減便し、5便体制を確保するため、1ヵ月で4500席の上積みが必要」

 「富山―羽田便(※ANA便のみ運航)は、来夏ダイヤで(現状の)6便を維持するため、特割運賃以上の利用で1ヵ月に1万500席以上の増加が必要」

 2路線のうち、特に厳しい現実を突きつけられたのが富山空港。富山―羽田便を現状維持するためには、1日350席、1便あたり約30席、すなわち利用率約17%の上積みが必要とされたのだ。

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