NHKの生放送中に強い反響があったキーワード
それが“アレオレ詐欺”社員だ!
2010年の暮れ、12月17日にNHKの情報ニュース番組『BIZスポワイド』(22時55分から放送)に、ゲストコメンテーターとして生放送出演させていただいた。特集テーマは、ズバリ「フリーライダー」。まさにこのコラムで扱っている「タダ乗り社員」である。
著書『Twitter社会論』などで有名な津田大介さんも同席され、番組として初の試みとなる「ツイッター連動」放送を行なった。生放送のオンエア中に、どんどんツイートがアップされていく。ディレクターが想定していた以上の反応が返って来る。
その中で、強い反響のあった言葉がある。それが「アレオレ詐欺」である。
人のアイデアや成果を自分のものに!
あなたの会社にもいる“アレオレ詐欺”社員
「アレオレ詐欺社員」とは、どのようなフリーライダー社員なのだろうか。それは、「人がやった成果や、人に手伝ってもらって上げた成果を、さも全部自分がやったようにアピールして、手柄を自分だけのものにしてしまう」社員のことである。
「あれ、俺がやったんだよね」「あれ、俺が考えたんだよね」――というようなセリフを吐くところから、「アレオレ詐欺社員」と言われる。
この「アレオレ詐欺社員」、拙著『フリーライダー――あなたの隣のただのり社員』では「成果・アイデア泥棒型」社員というタイプで分類した社員そのものである。
面白いもので、拙著が出版された時期と同じ頃から、ネット社会の中で使われ始めた。どこで誰が使い始めたかは定かではないが、津田さんもこの言葉をよくご存知だった。センスのいいネーミングなので、「成果・アイデア泥棒型」社員を説明する際に、私もしばしば使わせていただいている。