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なぜ宮里藍はモチベーションダウンから復活できたか

川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]
【第51回】 2011年1月17日
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2011年の景気は上々でも
企業業績は簡単に好転しない

 「今年の特に上期は、景気が良いと思いますよ。」

 大手企業トップの方々が、マイクを向けられて語ったメッセージからは、全般的に前向きな雰囲気が伝わってきたといってよいのではないでしょうか。

 昨年1月頃は、「もっと円高が進んで、輸出型の企業は厳しい状況になる」、「それにともなって、日経平均はまだまだ下がる」といった論調が多かったように思います。どうやらそうした悲観論も一息ついた状況のようです。

 事実、ギリシャの財政破綻危機に端を発したユーロ圏債務危機も、今年に入ってポルトガル、スペイン、イタリアの国債入札が順調に推移していることで、危機拡大の懸念が後退しています。また、アメリカが内需拡大のために減税法案を成立させたことなどが、日本経済にとって良い材料になっていると思います。

 ただし、前々回のレポートでも取り上げたように、景気が良ければ自分の会社の業績も好転するという図式が必ずしも成立するとは限らない、というのが昨今の大きな特徴でもあります。

 かつての経営環境では、「企業はトップで99%決まる!」と言われてきました。高度経済成長下の日本でも、松下幸之助、本田宗一郎といった後世に名を残す経営者が生まれています。

 しかし、現在では「トップが戦略を示し、それを現場が忠実に実行する」だけではなかなか成果につながらないのが状況です。トップの戦略は、必要条件ではあるけれども、十分条件足り得ない状況になった、ということではないでしょうか。

 最近、経営課題として、「組織間のコミュニケーション」や「現場の実行力」といったキーワードが目立ちはじめているのには、そうしたことが背景にあると思われます。

 今回は、そのなかでも、経営課題の根っこにある社員の“モチベーション”について考えてみたいと思います。

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川原慎也 [船井総合研究所 東京経営支援本部]


1兆円以上の大手企業から社員3名の零細企業に至るまで、企業規模や業種業態を問わずに戦略実行コンサルティングを展開するという同社では異色の経験を持つ。「視点を変えて、行動を変える」をコンセプトに、戦略策定段階では「お客さまとの約束は何か」→「約束を果たすためにやるべき仕事は何か」を考え抜こう、計画策定段階では「計画が頓挫する可能性の対処策」を考え抜こう、実行段階では「勝たなきゃ組織一体化しない」から“勝ち”を積み重ねる階段を考え抜こう、と経験に裏打ちされた“視点”への刺激が散りばめられ、組織を動かす原動力へと変えていく。
最新著に『絶対に断れない営業提案』(中経出版)がある。

【関連サイト】『経営参謀の視点』※毎週月曜日更新 

 


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不透明な経済状況が続き、半年先の景気を読むことさえ難しい日本経済。この連載では、様々な業界やテーマで活躍する船井総研の専門コンサルタントが、業界別に分析し、半年先の景況感を予測していきます。

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