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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

不倫、秘密、借金…「もう死にたい」追い詰められた夫の実録(上)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第42回】 2016年11月12日
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「死ぬほどつらい」状態とは、具体的にどのくらいの苦痛なのでしょうか?

 木々の葉がひらひらと落ち、ひんやりした冷たい空気が立ち込め、どんよりとした雲に覆われる…ちょうど秋から冬への変わり目、あなたは今、どんな気持ちでしょうか?

 もし、寂しさや虚しさ、悲しさという感情が湧き上がってきたのなら、それは落ち葉や冷気、そして灰色の雲と、私たち人間の肉体的、そして精神的な衰退や転落、そして喪失に重ね合わせたからでしょうか。自殺対策推進室(内閣府)によると平成27年中の自殺件数は8月(1901件)、9月(1882件)より、10月(2016件)と推移していますが、夏から秋に向けては「死」を連想してしまう人が増えるのでしょうか。そんな矢先の10月23日、宇都宮の連続爆発事件が起こりました。

 自殺した容疑者のSNSによると、家庭裁判所から今までの子育てを全否定され、しつけをDVだと誤解された揚句、財産の大半を失うという条件で離婚するよう命じられたと主張しており、これらの不満が事件の動機ではないかと報じられています。

「死ぬほどつらい」
心に傷、人生が狂った夫たち

 世の男たちは「妻との離婚」によって何を失うのでしょうか?そのことを否が応でも考えさせられる事件でした。私は10年間で1万件以上の離婚相談を受けてきましたが、経験上、妻子を失ったせいで、「死」と意識するほど心に深い傷を負い、人生が狂ってしまったケースは決して珍しくはありません。

 ここで考えてみたいのは「妻を失うという喪失感」は、爆破事件の容疑者のように「社会への復讐」という憎悪を芽生えさせ、犯行の計画を思いつき、そして最終的に実行に移してしまうほど男にとって「つらい過去」なのか?ということです。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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