ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
財務で会社を読む

【三菱電機】手元資金は過去最高水準に M&Aで成長路線を描けるか

週刊ダイヤモンド編集部
2016年11月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

リーマンショック後にあっても電機大手で唯一黒字を計上した構造改革の優等生、三菱電機の収益力の強さがあらためて際立っている。課題は過去最高水準に積み上がった手元資金の有効活用だ。(「週刊ダイヤモンド」編集部 村井令二)

 「収益性さえ見極められる案件ならば、財務的にはM&A(合併・買収)を実行できる状況にある」

 三菱電機の松山彰宏専務は、手元に積み上がった資金の使い道について語る。現預金から有利子負債を引いたネットキャッシュは、2016年9月末で2144億円となり、過去2番目の高さまで達した。

 過去最高は、1年前の15年9月末の2159億円。同年12月にイタリアの業務用空調メーカーのデルクリマ(現メルコ ハイドロニクス&ITクーリング)を約900億円で買収して一度は手元資金を減らしたが、9ヵ月かけて元に戻した。

 M&Aには極端に消極的な三菱電機。デルクリマは同社にとって過去最高額の買収で、1990年以降25年にわたって100億円を超える唯一の案件だ。キャッシュリッチな状況に戻った今、手元資金の活用に注目が集まる。

 三菱電機は、財務健全性規律として総資産に対する有利子負債比率を指標としており、目標は15%以内。だが9月末の水準は9.7%で、優にクリアしている。

 松山専務は「M&Aをすれば負債と一緒に資産も増えるので、これから2000億~3000億円を借り入れたとしても15%は守れる。いつでもM&Aに動ける“備え”はできている」と語る。

次のページ>> 成長の鍵はM&A
1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年1月21日号 定価710円(税込)

特集 天才・奇才のつくり方 お受験・英才教育の真実

お受験・英才教育の真実

【特集2】
村田 vs TDK
真逆のスマホ戦略の成否

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


財務で会社を読む

週刊ダイヤモンドで好評連載中の「財務で会社を読む」。各業界・企業を担当する第一線の記者が、ポイントを絞った財務分析で企業・産業に切り込みます。

「財務で会社を読む」

⇒バックナンバー一覧