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「引きこもり」するオトナたち

なぜ「農作業」「遺跡発掘」の仕事は長続き?
引きこもりから社会復帰するための突破口

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第52回】

 一旦、社会から離脱してしまった人たちが、どのようにすれば、再び社会とつながれるようになるのか――。若年者に限らず、いつでも何歳になっても、先が見えるように希望の道筋を示してあげることは、無縁化の進む日本社会が、これから取り組まなければいけない大きなテーマだ。

 実際に、長い引きこもり状態から抜け出し、就職という形で社会に出ていけるようになった人たちもいる。

 とても興味深かったのは、筆者が1月14日夜にスタジオ出演したNHK福岡で放送している『九州沖縄インサイド』という番組だ。九州・沖縄エリアの在住者以外にはあまりなじみはないと思うが、NHK「クローズアップ現代」のような内容のテレビ番組で、この日のテーマは「長期化する“ひきこもり”~親の高齢化が進む中で~」というものだった。

引きこもり経験者の社員は26名!
仕事が長続きするIT企業の秘密

 番組の中で、引きこもりだった人たちを積極的に雇用してきたIT系企業が出てくる。

 この企業は、エンジニアの派遣などを行っているが、引きこもり経験者の社員は、なんと26人に上る。そんな引きこもりの人たちが、段階的になじんでいけるように工夫していた。

 例えば、アルバイトに就いても長続きせずにすぐ辞めてしまう生活を繰り返し、6年間引きこもり状態にあったという男性は、「1日2時間」の出勤からスタート。昨年11月、正式に採用され、データ入力の仕事を任されているという。

 ポイントは、研修期間が設けられていて、本人と研修担当者がそれぞれ、得意なことや苦手なことなどを点数でチェック。引きこもっていた原因などを浮き彫りにする。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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