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今週もナナメに考えた 鈴木貴博

もしファミマとローソンが合併して王座を狙うなら今しかない

鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]
【第42回】 2016年11月18日
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再編が激しいコンビニ業界では、王者セブンに新生ファミマとローソンがどう立ち向かうかに注目が集まる。そんなとき、互いに手を携えれば王者の座を狙えそうな2人の経営者が登場した。

セブンが君臨するコンビニ業界で
反転攻勢をかけられる2人の経営者

 予めお断りしておくが、今回の話は「火のないところに煙をたてる、もしもの話」だ。ファミリーマートとローソン、ひょっとすると合併するといいのではないかという、筆者の空想上のお話である。

 業界の事情通であれば、即座に「ないない。それはない」と大きく手のひらを振りながら否定するレベルの話である。しかしこの両社、もし業界トップの座を確実に狙いたいのなら、まさに今電撃合併の最大のチャンスが訪れていると思う。どういうことか説明しよう。

 コンビニ業界で、収益力も集客力も店舗の規模も業界トップなのは、全国に1万9000店を展開(2016年10月現在)するセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン)。これを追いかけるファミリーマート(以下、ファミマ)はサークルKサンクスを傘下に持つユニーグループ・ホールディングスを合併し、コンビニ3ブランド合計でセブンと肩を並べる1万8000店超の規模になった。そしてこの経営統合により、ローソンは業界2位から3位へと一歩退くことになる。

 さて、店舗数で並んだファミマがセブンを追撃できるかというと、これは疑問である。なぜなら、トップを行くセブンの武器は集客力であり、それを支える商品開発力である。規模だけ同じでも店舗あたりの売上高には大きな差がある。これを埋める手立てがなければ、新生ファミマは「図体は大きいが業界2位」という座から脱却できない。

 それをよくわかっているファミマが、反転攻勢を狙って招へいしたのが澤田貴司社長だ。かつて、ユニクロを展開するファーストリテイリング(以下、ユニクロ)の柳井正社長の右腕として辣腕をふるい、独立後は企業再生を本業とするリヴァンプを立ち上げて、ロッテリアの建て直しに成功した人物である。

 さて、リヴァンプと言えばもう1人共同経営者がいた。柳井社長に抜擢されユニクロの社長に就任した、玉塚元一氏だ。ユニクロをさらに成長させる期待を背負っていたが、玉塚氏の安定成長路線が柳井氏の逆鱗に触れたらしく、道半ばでユニクロを去ることになる。

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鈴木貴博 [百年コンサルティング代表]

30年のキャリアを誇る経営戦略コンサルタント。情報分析や業界分析に強く、未来予測やイノベーション分野が得意領域。一方で雑学にも強く、経済エンタテナーとして各方面に寄稿。経済クイズ本『戦略思考トレーニング』シリーズは20万部を超えるベストセラー。マスコミ関係者の地下クイズ集団『夜会』のメンバーとしても活躍。


今週もナナメに考えた 鈴木貴博

経済誌をにぎわすニュースや日常的な経済への疑問。そのときどきのトピックスについて経済の専門知識を縦軸に、社会常識を横軸において、ナナメにその意味を考えてみる。

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