そもそも「自由」ってなに?
尾崎豊が歌ってるようなあれ?

 サルトルは「自由」に物凄くこだわっており「人は自由の刑に呪われている」という有名な言葉も残している。

 これを現代的にして簡単に説明すると「人は極論なんでも自由に出来る。『会社嫌だし、辞めたい!』と思い、辞めるもの自由。また『会社嫌だし、辞めたい!』と思いながら、辞めないでいるのも自由。そんな風に自由な選択をした結末がどうであれ、自分で責任とらないといけないから、自由って響きはいいけど結構つらいものでもあるよ」というような内容といえる。

 私たちが意識していないだけで、選択の連続である人生の中でどのようにして「自由」と向き合っていくべきか、どう「人生の意味」を捉えるべきか、全ては「自由」であるが、サルトルや哲学の巨人たちはどう考えたのだろうか?人生の岐路の悩んだときに、わかりやすい哲学者の教えに触れてみてはいかがだろうか。

ノーベル賞授賞式を欠席するボブ・ディラン、ノーベル賞受賞を拒否したサルトル

原田まりる(はらだ・まりる)
作家・コラムニスト・哲学ナビゲーター
1985年 京都府生まれ。哲学の道の側で育ち高校生時、哲学書に出会い感銘を受ける。京都女子大学中退。著書に、「私の体を鞭打つ言葉」(サンマーク出版)がある