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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

千代田区の商店街――コンビニが異常に増えるビジネスエリアに、古き良き“人情”は残っているか?

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第9回】 2011年2月2日
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昼の過密から夜は一転過疎へ
千代田区の商店街はイメージが薄い?

 昼夜間人口比率が20倍を超え、昼の過密から夜は一転過疎へと変わる千代田区。だが、第1回の国勢調査が行なわれた1920年(大正9年、当時は神田区と麹町区)の人口は、現在のおよそ5倍となる21万8000人を数えていた。

 その人口密度は、現在の23区平均の1.3倍以上。千代田区は人口集中地区だったのだ。極端から極端へ、区内にある約50の商店街は、こうした都心区ならではの環境の下で、都心区ならではの姿を見せている。

 千代田区は、小売店舗数は23区中14位と中位だが、1k㎡当たりの店舗密度は4位。さらに真ん中に皇居がある。皇居前広場を含む皇居の面積は、区の総面積の約6分の1を占めるから、実態上の店舗密度は2割増しで捉えねばならない。となると、台東区に次ぐ2位に躍り出る。その割には、千代田区の商店街はイメージが薄い。

 千代田区の商業と言えば、まず思い浮かぶのが老舗の集積だろう。筆屋、袋物屋、果物屋、米屋、和菓子屋、そば屋などなど、創業100年どころか江戸時代から続く超老舗も多い。専門店の老舗度を示すデータは見当たらないが、専門店の販売額が23区中トップであることに、歴史に培われた千代田区の専門店パワーを垣間見ることができる。

 第二の特徴は、大型店の集積だ。有楽町のマリオンは、昨年暮れに西武が閉店したものの、阪急は営業を続けている。丸井が入るイトシア、旧そごう跡のビックカメラも有楽町。丸ビルやオアゾがある丸の内も東京駅の大丸も、住所は千代田区だ。大型店の店舗数は、新宿区に次ぐ第二位を誇る。

 三番目は飲食店。飲食店の1k㎡当たりの店舗密度は4位。一般食堂が1位、中華料理店、そば・うどん店、喫茶店が2位。日本料理店、すし屋、居酒屋・ビアホールが3位となる。皇居を除くと、飲食店全体では2位。各業種別では、順位が1つ上がると考えておけば良い。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

世は空前の「街歩き」ブーム。老若男女を問わず街歩きの人気スポットとなっているのが、古きよき時代の風情が漂う商店街だ。世界一の都市圏である東京と、その中心となる23区。それぞれの区の「区民性」も異なれば、そこに根付く商店街にも、それぞれ別の「顔」がある。そんな商店街のなかには、廃れるどころか新しい時代のニーズを採り込み続け、絶えず進化し続けているものも少なくない。本特集では、その区に住む人、その区を訪れる人を惹きつけて止まない商店街にスポットを当てて、そのパワーと魅力について、区や商店街に関連したデータと共に紹介する。東京の街歩きを楽し見たい人は、必見!

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