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小宮一慶の週末経営塾

経営者は決断のとき、何を「判断基準」にすべきか?

小宮一慶
【第53回】 2016年12月3日
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正しく判断するために、正しい考え方を身に付ける方法

前回、「世の中の動きを知らずにビジネスの正しい判断はできない」と書きました。正しい判断をするためには、新聞などで自分の関心のないものを含めて大きな記事(世間の関心事)を普段からよく読んで、世の中の動きを知るとともに、「正しい考え方」を身に付けていなければなりません。では正しい考え方を身に付けるために何をすべきか。

小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 最も簡単で最も効果的な方法は「長く読み継がれている本を繰り返し読む」ことです。

 中国の古典の『論語』『老子』、あるいは『仏教聖典』『聖書』などです。まずはどれでもいいので、長い間多くの人が「正しい」という評価をしてきた本を読むようにしてください。自分にピンときそうというものから読めばいいと思います。中国の古典では優れた解説書も多く出ているので、評判のいい解説書から入るのも有効だと思います。

 1度読んで終わりではありません。1度、2度、3度と繰り返し読んで、まず正しい考え方とは何かを知り、そして自分の判断基準として身に付けることができるまで読み込むのです。

 それでも日々の仕事に追われていると、気がつかないうちに判断基準がぶれてしまうことがあります。

 そこで何度でも、毎日少しずつでも、良い本を読んで反省と修正を心がけてください。古典を難しいと感じるのなら、多くの人が正しい経営者として認める松下幸之助さんや稲盛和夫さんの本を手にとってください。

 私がいつも薦めるのは松下幸之助さんの『道をひらく』です。私自身も自宅にいるときには寝る前に必ず読むことを習慣としています。

 企業の経営者としてのゴールは、正しい考え方を身に付けて正しい判断を下すことではありません。企業経営を突き詰めれば、それらをもとに業績を出すこと。

 正しい判断を下す力を業績に反映させることができないのであれば、それは古典や名経営者の本の解釈を間違えているか、日々の積み重ねが足りないということです。

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小宮一慶

京都大学法学部卒業。米国ダートマス大学タック経営大学院留学(MBA)、東京銀行、岡本アソシエイツ、日本福祉サービス (現、セントケア)を経て独立し現職。名古屋大学客員教授(平成26年度後期)。企業規模、業種を超えた「経営の原理原則」を元に、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上講演を行う。『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』(ディスカヴァー21)など著書は100冊を超え、現在も経済紙等に連載を抱える。


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経営課題を抱えて日々悩む経営者に向けて、数々の企業経営者に伴走してきた経営コンサルタントの小宮一慶氏が課題解決の「ヒント」を提供。どんな業種にも通じる経営の原理原則をおさえながら、経営者はどうあるべきか、実際の経営現場で何を実行すべきか、を語る。

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