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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

大田区の商店街――山の手エリアを圧倒する下町商店の「チープでディープなパワー」

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第10回】 2011年2月9日
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 東京には、山の手と下町が同居する区が多い。千代田、文京、新宿、北、品川、目黒などがその例だ。しかし、大田区ほど性格が異なる2つの地区が並存している区も珍しい。

 旧大森区が山の手エリアで、その代表は高級住宅地のシンボル・田園調布。かたや、下町エリアの旧蒲田区を代表するのは、町工場がひしめく「ものづくりのまち」蒲田。山の手の商店街と下町の商店街。同じ大田区の中で、それぞれはどのような顔を見せているのだろうか。

23区で最も広い大田区は、
食料品専門店がとびきり元気!

 23区で最も面積が広い大田区。商店街の数は150を超え、23区で一番多い。小売店の数は、人口最多の世田谷区にトップを譲るが、それでも2位。だが、小売販売額は9位にランクダウンする。店舗が多いのは面積が広いからだけで、商業の活力はさほど強くないのだろうか。

 いや、大田区にはとびきり元気な業種がある。食料品専門店だ。食料品専門店は、店舗数だけでなく、販売額も1位。人口1人当たりの販売額は、小売店全体では15位ながら、食料品専門店は5位とトップクラスに顔を並べる。

 食料品専門店の人口1人当たり販売額が大田区より多いのは、千代田、中央、港、台東の各区で、いずれも夜間人口が少ない都心区。つまり、「1人当たり」の分母が小さい。

 これに対して大田区は、人口3位と分母が大きいから、5位といってもその重みが違う。ちなみに、同じ大規模区であるお隣の世田谷区は22位。その差は一目瞭然である。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

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