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街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

板橋区の商店街――苦戦中の専門店を負のスパイラルから救う「縁の真髄」

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第21回】 2011年5月18日
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 板橋宿の縁切榎。落語の題材にもなった江戸名所の1つである。皇女和宮は降嫁の際、わざわざここを迂回して通ったとか。もっとも地元では、悪縁は切るが良縁は結びつけると信じられている。

 だからと言うわけではないが、板橋区には良き地縁社会の伝統が今も色濃く残る。民生委員の調査・実態把握活動数ダントツの1位がその証だ。区内を覆う「縁」のネットワーク。それは、商店街の頼もしいサポーターでもある。

人口の多さと比べて見劣りする専門店
消費流出でマーケットの縮小が止まらない

 板橋区の小売販売額は15位、専門店販売額は16位と、7位の人口と比べ見劣りが否めない。池袋をはじめ、他区への消費流出を物語る数字だ。

 マーケットボリュームの縮小が、さらに追い打ちをかける。大工場が多い板橋区は、それが故の脆さがあり、いずれも過去5年間の比較で人口増加率19位、昼間人口増加率20位、区民総所得額(課税対象所得額)の伸び率は22位に止まる。人口こそ約2%の微増を示すが、昼間人口と納税義務者1人当たりの所得額は共にマイナス成長である。

 この影響をまともに受けているのが専門店だ。人口1人当たりの店舗数は21位、同じく人口1人当たりの販売額は21位、売場面積は23位に甘んじる。

 そんな板橋区だが、他の郊外区と同様、スーパーの勢いは強い。総合スーパー、専門スーパー、ドラッグストアなどを合計した「全スーパー」の店舗数が、区内の総小売店数に占める割合は23区最多。およそ8店に1店がスーパーである。一部データの非公表があるが、販売額は区内全体の約4割を、売場面積は6割近くをスーパーが占めると予測される。

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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

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