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スモールビジネスを最先端でかっこいい存在にすれば日本は変わる

佐々木大輔・freee代表インタビュー

QREATORS AGENT
2016年12月13日
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 freeeで言えば、「今は小さな会社ほど非効率である」という今の社会の現実を変革し「スモールビジネスほど最先端でかっこいい社会」を創ろうとしている。一種のパラダイムシフトの実現を通してムーブメントに起こしていきます。そして、そういったムーブメントから、新しいイノベーションが生まれていく。

 給料がいいから、楽だから、そういった理由で仕事をするのではなく、世の中のビジネス全部をアップデートし、より創造的な社会を作り出すことに意味を持って仕事をする。freeeもそういう人たちの集まる組織でありたいと思います。

ルールがないのが唯一のルール
組織に必要なのは自主性

 組織に大事なのは、「権威」ではなく、「自主性」だと考えています。例えば、グーグルでは、自分がCEOだと思って仕事をしている人が多かった。「この仕事は社会的に意味があるのか」「ユーザーの価値になっているか」……仕事をする目的を自分で認識し、その解決策を自分で考える。そういうことができる組織は強い組織です。

 特にベンチャーにおいては、できるだけ社員みんなの自主性に任せたほうがうまくいく。そのためには、「ルール」ではなく、「価値基準」が大事になります。仕組みや規律で縛るのではなく、「組織らしさ」をみんなが把握して、自ら判断し、行動できる状態です。

 ベンチャーでは、半年前に決めた人事制度も役に立たなくなります。硬直化しないで、常に変わっていける組織、ルールのない組織が理想です。放っておくと組織や人って勝手にルールをつくってしまうものです。現状に縛られるのではなく、どんどん変わっていける組織にしたい。

 価値基準の共有のために、freeeは「言葉」を大事にしています。例えば、「バグ」を「ハッピー」と呼んでいます。それだけで雰囲気がかわる。「また、バグが出たよ」と嘆いてしまうところも「またハッピーだよ」と呼ぶだけで場の雰囲気が明るくなります。

 あと、マネージャーを、「ジャーマネ」と呼んでいます。手を動かすプレーヤーこそ主役であり、それをパフォームさせプロデュースする仕事なので、芸能人のマネージャーに近いイメージを持っていたいと考えて「ジャーマネ」と呼んでいます。

 多くの企業で見かけるような「いいこと」を言ってる風の優等生なスローガンは意味がありません。多少違和感があるようなものでも、組織のオリジナリティを感じる言葉を使うようにしています。

「ないものはつくる」
学生時代にビジネスの原体験

 僕がいた開成高校には、学校指定のバッグがありませんでした。他の私立高校のバッグが流行ったりしていて、みんな各々にバッグを手に入れていて「これはよくない」と思いました。だからタウンページでカバン屋を探して連絡して、開成高校のロゴを入れたバッグを400個ほど作った。それを予備校とかで売ったら、完売して追加発注することになりました。

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