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“遠慮”か、それとも“無関心”か
恋人・配偶者へ「禁煙を勧める人」が
約3割にとどまる理由

小川 たまか
【第15回】 2011年2月15日
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 喫煙者の多くには、本人の意志だけでは禁煙が難しいニコチン依存症の可能性がある。しかし、恋人や結婚相手に禁煙を勧める場合、「自分の意志のみ」による禁煙を勧めるという人が最も多い――。こうした事実が、製薬会社ファイザー(東京都渋谷区)の「男女の恋愛・結婚における喫煙意識調査」によってわかった。

 調査結果からは、公共の場での禁煙志向が進む一方で、身近な喫煙者に干渉することは「遠慮」する、現在の傾向も垣間見える。

 調査対象は20~40代までの男女1200人(喫煙者600人、非喫煙者600人)、調査方法はインターネット、調査期間は1月21日~23日まで。

女性喫煙者のニコチン依存症率は7割以上
「自分の意志」のみでの禁煙は無理?

 調査内では、喫煙者600人に対してニコチン依存症のスクリーニングテスト(TDS)を実施。これは、「自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか?」など10の設問に答え、「はい」と答えた項目が5つ以上ある場合、ニコチン依存症として診断されるものだ。この結果、男性喫煙者300人のうち、「はい」が5つ以上だったのは62%、女性喫煙者300人では74%にのぼった。

 またブリンクマン指数(1日の平均喫煙本数と喫煙年数を掛け合わせた指数)が200を超えた人も、約半数(男性49%、女性45%)に。ブリンクマン指数は、ニコチン依存症のスクリーニングテストとともに、医療機関で保険適用による禁煙治療を受けることのできる条件の1つだ。

 ニコチン依存症は、「本人の意志だけでは長期間の禁煙は難しいことが多く、適切な禁煙治療が効果的」(同調査リリースより)。しかし、「喫煙者の恋人・結婚相手に禁煙してもらうとしたら、どのような方法を薦めますか?」という質問をしたところ、「自分の意志のみ」と答えた人が男女ともに最も多く(男性37.6%、女性30%)、「禁煙外来を受診する」と答えた人は男性24.8%、女性25.9%で約4分の1にとどまった。

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