安全保障面での協力再開も
日本にとってはメリット

 プーチン来日の1週間前、日本とロシアが、「外務・防衛担当閣僚協議」(2プラス2)を年明けに再開することで調整していることが明らかになった。「2プラス2」とは、2つの国の外務大臣と防衛大臣が、安全保障について話し合う枠組みのことだ。

 日米間では1960年に設置、日本とオーストラリアは2007年、そして日本とロシアは13年11月に初会合が行われた。しかし、その後「クリミア併合」で日ロ関係が悪化したことから、2回目の会合は開かれていない。

 日ロ関係が好転してきたことで、「2プラス2」が再開される方向で話が進んでいる。(今回の首脳会談でも、その流れを維持することが確認された)。これは、日本にとって、大いに喜べるニュースである。というのも、日本にとってロシアは、「安全保障面」で非常に重要だからだ。

 中国は、「日本には尖閣だけでなく沖縄の領有権もない!」と公言し、尖閣強奪に向けた布石を着々と打っている。

「尖閣有事」の際、「日本・米国vs中国」であれば、日米は必ず勝利できる。しかし、「日本vs中国」、つまり、米国抜きの一騎打ちになれば、日本は負けるだろう。通常兵器の戦いでは勝てるかもしれないが、最後に核で恫喝されれば、どうしようもない。

 だから日本は、必勝パターン「日本・米国vs中国」の形を維持するために、どんなことをしてもトランプ新大統領と良好な関係を築かなければならない。安倍総理は、トランプ勝利後、すぐ彼に電話し、すぐ会いにいった。これを「朝貢外交」と批判するのは、まったく愚かなことだ。総理の迅速な行動で、日本は「より安全に」なったのである。

 そして、「尖閣有事」には、もう一つ重要な役割を果たす可能性のある国がある。それが、ロシアだ。

 もし、「日本・米国vs中国・ロシア」の戦いになれば、どちらが勝つかわからない。しかも、「日本の島を守るために、中国・ロシアと戦えるか!」と米国が引く可能性は高いと思われる。