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1坪の奇跡
【第2回】 2016年12月24日
著者・コラム紹介バックナンバー
稲垣 篤子

吉祥寺「小ざさ」は世界最強のビジネスである!
1坪2品で3億円を売り上げ、
40年間行列を途絶えさせない秘密

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ジュンク堂書店池袋本店横の「東(あずま)通り」を入って約5分。
すごい若く綺麗な女性が集まる「天狼院書店」がある。
たった15坪の書店なのに、「本屋にこたつがある!?」と話題になり、開店わずか3年で153件のマスメディアに取り上げられた。
なかでも、店主の三浦崇典氏は『AERA』の「現代の肖像」にも登場した。ただ、その起業のきっかけが、1冊の本だったというから驚きだ。
その1冊とは、稲垣篤子著『1坪の奇跡』
たった1坪、「羊羹」と「もなか」の2品で年商3億円。吉祥寺ダイヤ街で40年以上行列が途絶えない奇跡の店があるという。
どんなお店なのだろうか?三浦氏に語ってもらった。

僕が行列に並んだ理由

三浦崇典(Takanori Miura)
1977年宮城県生まれ。株式会社東京プライズエージェンシー代表取締役。都内書店スタッフを経て、手元資金がない中で2013年9月に天狼院書店をオープン。以降、天狼院書店店主。天狼院書店を展開する中で、雑誌「READING LIFE」編集長、劇団天狼院主宰に就任。映画『世界で一番美しい死体~天狼院殺人事件~』では監督・脚本・製作総指揮を務める。ライター・編集者。著者エージェント。大正大学表現学部非常勤講師。天狼院書店は、オープン後、多くのメディアに取り上げられる。その数、マスメディアだけでも3年間で実に153件。NHK「おはよう日本」、日本テレビ「モーニングバード」、BS11「ウィークリーニュースONZE」、ラジオ文化放送「くにまるジャパン」、J-WAVE、NHKラジオ、日経新聞、日経MJ、朝日新聞、読売新聞、東京新聞、雑誌『BRUTUS』、雑誌『週刊文春』、雑誌『AERA』、雑誌『日経デザイン』、雑誌『致知』、雑誌『商業界』など掲載多数。2016年6月には雑誌『AERA』の「現代の肖像」に登場。天狼院書店は現在、急速にその店舗数を拡大している

 数年前の冬、僕は思い立って吉祥寺「小(お)ざさ」の行列に並ぶことにした。池袋から始発に乗り込み、吉祥寺駅に着き、ダイヤ街というアーケード街に向かうと、すでに行列ができていた。

 行列には、常連も多かったが、日本全国から来る人もいるという。
 僕のように、都内なら始発でなんとか間に合うが、地方の人はそうはいかない。前日入りして、近くのホテルに泊まって並ぶ人もいるという。
 行列の先にあるのは、たった1坪の和菓子屋である。
 僕らが狙うのは、1日150本限定の「幻の羊羹」だった。
 この「幻の羊羹」を求める行列が、40年以上、途切れたことがないという。

 このときは、編集者と装丁デザイナーの友人と一緒に並んだのだが、僕らの手には1冊の本が握られていた。

 それが、吉祥寺「小ざさ」代表稲垣篤子氏の著書『1坪の奇跡』だった。
 つまり、「幻の羊羹」を待つ行列に並びながら『1坪の奇跡』を読もうと僕らは考えたのだ。

 僕は2013年9月26日に東京池袋に天狼院書店の1店舗目「東京天狼院」をオープンさせることになるのだが、その当時は、まだ天狼院書店は存在していない。

 行列の中で、吉祥寺「小ざさ」のビジネスを研究しようと僕らはしたのだ。

 寒い中、朝早くに多くの人がこの行列に並んでいた。この行列の正体は、いったい、何なのだろう。

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