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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

なぜ中国人部下をうまく使いこなせないのか?
現地社員を100%活用するための「アメとムチ6ヵ条」

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第42回】 2011年3月1日
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 中国で事業を経営する上で、最も重要と言われている「ヒト」の問題。前回、ホワイトカラー中国人を採用・戦力化する上で重要なポイントを書いたところ、各方面から反響をいただいた。

 そこで今回は、もう少し現場に近い実践的な話として、「中国人の部下をうまくマネジメントするポイント」について、自分の経験も踏まえて書いてみたい。

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1.「俺は中国語が話せない」は、
デキない日本人の言い訳でしかない

 「中国語が話せない」ことは、中国人の部下をうまく使えない理由にはならない。母国語が異なり、育ってきた文化の違う中国人との協業は簡単ではないし、日本で日本人の部下と仕事をする場合に比べて、大変なのは当たり前なのだ。

 そんな状況の中で結果を出すためには、少なくとも日本で働く場合と比べて2~3倍は努力する必要がある。

 実際、中国語がほとんど話せないにもかかわらず、中国人チームを率いて、素晴らしい結果を出している日本人上司もいる一方、アフターファイブの活動の成果で中国語はある程度話せるようになっているものの、成果は全く出せていない日本人ダメ上司もかなり多いのが現状だろう。

2.日本語を話せる中国人に
頼り過ぎるのはよくない

 中国人チームを率いる場合、日本人リーダーが一番頼りにするのが、日本語を話せる中国人幹部、または通訳の中国人だろう。しかし、これは非常に危険な行為だということを認識する必要がある。

 上司であるあなたと中国人部下たちのコミュニケーションラインのハブとして、いつも特定の中国人が話に入ってくるようになると、必ずノイズが発生するからだ。ハブとなる幹部社員や通訳を通して入手する情報には、必ず彼または彼女の主観が入る。

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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