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ずるい勉強法
【第16回】 2017年1月12日
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佐藤大和 [弁護士]

「ラクしたい」をベストにする

正々堂々と勝負して負けたことはありますか?そのやり方、本当に正しかったのでしょうか。事前に何かをしていたことで負けは防げていたのかもしれません。勝ちたかったのであれば、効率的な方法を考えたほうがよかったはずです。シリーズ6万5000部を突破した『ずるい勉強法』より、「ラクしたい」の重要性を考えていきましょう。

効率化のアイデアを生む

 私の勉強法の発想は、これまでもお伝えしてきたように、「ラクしたい」という意識が根幹になっています。

 しかし、世間では、「ラク」=「いけないこと」「怠けている」というイメージが根強くあります。とくに世代が上になるにつれ、歯を食いしばり、真面目に長時間やることを美徳とする傾向にあります。

 はっきりいって、時間をかけても結果を出せない「真面目」は、現代社会では役に立ちません。社会に出たら、「頑張ったから評価して」という言い訳は通用しないのです。頑張った過程が評価してもらえるのは、せいぜい義務教育の中学校までです。高校以降は、テストの成績や順位など、結果を出さないことには始まりません。どんなにきれいごとを言っても、それが真実です。社会に出たら、とことん結果を追求するべきなのです。

 しかし、いったん社会に出ると、やらなくてはならないことがたくさんあります。仕事一つとっても、実務のほか、会議や事務連絡など、細々した作業に時間をとられます。とはいえ、仕事や勉強だけに時間を使ってしまうと、プライベートがまったくない「仕事人間」になってしまいます。それでは、充実した人生は望めず、「人間力」を磨くことができません。

 やはり、仕事もプライベートもどちらも充実させてこそ、人間として成長できるのです。両方のバランスをとりながら、すべてをこなすためには、時間を効率的に使う以外に道はありません。

 そのカギとなるのが、「ラクしたい」という意識です。

 効率を上げるために、いかにラクをするかをとことん考えるのです。それが、効率化のアイデアにつながります。

 私は、会議などを行う前に、同席する人と個別に事前の打ち合わせをするようにしています。たとえば、「明日の会議でこういう意見を言うつもりだけれど、できれば賛成してほしい」と話しておくのです。

 これは、いわゆる「根回し」です。

 「根回し」というと聞こえは悪いかもしれませんが、合意や調整を目的とした交渉は、ネゴシエーションとも呼ばれ、ビジネスの現場でもよく使われています。事前に相手に情報を入れることにより、会議での無駄な論議をなくし、時間をかけずにラクして成果を上げることができます。

 「ずるい」かもしれませんが、これもラクしたいという意識から生まれた「効率化」です。エリートなら、根回しをしなくても正攻法で勝負できるでしょう。しかし、それができないなら、このような手段も利用していくべきです。そうすることで、彼らを出し抜くことができるのです。

 ネゴシエーションや根回しと言われると、大変なことのように思うかもしれませんが、決して特別なことではありません。

 ラクしたい意識から仕事の効率化を考えていくと、結局は日常的にやっている、いわゆる「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」に行き着きます。とくに、「相談」は、まさに根回しと同じことです。

 事前にきちんと報告・連絡・相談をするだけで、時間を短縮することができ、自身のパフォーマンスの向上にもつながっていくのです。

 みなさんも、今自分がやっている方法を振り返り、「もっとラクな方法はないか?」と、探してみてください。

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佐藤大和 [弁護士]

レイ法律事務所代表弁護士(東京弁護士会所属)
1983年生まれ。宮城県石巻市出身。高校時代、模試では偏差値30のダントツビリで落ちこぼれ。大学生になってから勉強に目覚め、2009年の司法試験に1回目で合格(民事系科目は上位5%以内で合格)。11年、弁護士となり、大手法律事務所を経て、14年4月、レイ法律事務所を設立し、経営者弁護士として、2016年1月には国内の法律事務所でTOP5%以内の事務所規模に成長させる。TBS「あさチャン!」、フジテレビ「バイキング」のコメンテーターのほか、NHK Eテレ「Rの法則」などに出演。フジテレビ「リーガルハイ」、テレビ朝日「グッドパートナー 無敵の弁護士」、日本テレビ「ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜」など数多くの人気ドラマの法的監修も手掛ける。15年9月には『ずるい暗記術 偏差値30から司法試験に一発合格できた勉強法』(ダイヤモンド社)を出版し、ニューヨークタイムズ、スウェーデンの新聞社など海外からも取材も受けるマルチ弁護士として活躍中。

 


ずるい勉強法

社会に出て結果を出すためには、さまざまなハードルをクリアしなければいけません。社会に出れば、今までのような同学年を中心とした同世代だけとの争いではなく、社会に出ている人、全員がライバルになります。自分より頭のいい人や一流大学出身の人は、数多くいます。そんななか、社会で常に求められるのは、「結果を出すこと」です。そのためには、人生において大事な「学び方」を変えればいいのです。人生において大事な勉強だからこそ、うんとラクをしないと続けられません。そこで、「覚える→思い出す」の暗記術を社会に出てからも活かすのです。答えを暗記するこの方法は、社会に出てからのほうが効果的に使えます。そこで、新刊『ずるい勉強法 エリートを出し抜くたった1つの方法』より、社会で負けない勉強法を紹介していきます。

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