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男性更年期? それともうつ症状? 
不定愁訴と頚性神経筋症候群

監修 北條俊太郎(東京脳神経センター副所長/帝京大学脳神経外科客員教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第34回】

 最近、慢性的な疲労と集中力の低下が著しいHさん、56歳。妻から「そろそろ更年期じゃないの」ときついひと言を言われてしまった──。

 慢性疲労や抑うつ気分、動悸や息切れなど中高年期になるとあちこちに不快な症状が現れてくる。最近はこうした不定愁訴をひとくくりにできる「男性更年期」という名称が市民権を得てきた。しかし、女性の「更年期」とは違い、男性の場合ホルモンの低下だけに原因を求めるのは難しい。自覚症状を訴える男性にホルモン補充療法を施しても一律に良好な結果が得られるわけではないからだ。

 そこで注目されているのが「首コリ」病。正式には頚性神経筋症候群と呼ばれるもので、要するに首の慢性疲労と持続的な筋収縮がさまざまな症状を引き起こすという考え方だ。発症のメカニズムについては研究途上だが、首には緊張型頭痛の原因でもある大後頭神経系や自律神経系が集中しているため、筋緊張による虚血や神経への圧迫が不定愁訴を引き起こすと推測されている。

 首コリ病が原因と考えられる症状の代表的なものは、首のコリや痛み、ふらつき、自律神経症状としての動悸や下痢、あるいは抑うつやイライラ、全身の疲労感なども含まれる。これらの症状に悩まされているにもかかわらず、詳細な検査を受けても明らかな原因が見つからない場合は、「どうせ老化だから」と諦める前に首コリ病を疑ってもよいだろう。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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