自由報道協会が立ち上がってからというもの、実に多くの報道がなされている。
誕生して間もない団体にここまでメディアの注目が集まることは珍しいことだ。自由で多様な言論空間を作ろうという筆者たちの試みに、同業者が共感してくれるのはうれしい限りだ。
実際、記者会見には、外国特派員らも集まり、自由報道協会の試みを歓迎してくれている。
「素晴らしいチャレンジだ。全面支援する。なんでも言ってくれ」(ギップハルト・ヒールシャー氏/元ドイツテレビ)
「やっと日本の記者クラブに風穴が開くのか。キミたちの活動には敬意を表すよ」(ピオ・デミリア氏/イタリアテレビ)
日本の報道機関も遠慮がちではあるが、自由報道協会の存在を認めはじめてくれたようだ。
NHKは必ず「自由報道協会」主催の記者会見というクレジットを画面に入れ、産経新聞もウェブ版限定ではあるが、記者会見の質疑応答の全文を掲載してくれている。
さらに一般記事でも取り上げてくれることもある。産経新聞の記事を見てみよう。
〈小沢氏「記者会見」、新聞・テレビ記者は質問できず
民主党の小沢一郎元代表は3日、フリーランスの記者らで作る「自由報道協会」(暫定代表・上杉隆氏)が主催する記者会見に出席した。小沢氏が同協会の記者会見に臨んだのは2月10日以来2度目で、前回に続き、上杉氏らがいう「既存メディア」は指名されなかった。
小沢氏は会見で、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加問題について「菅直人首相が突然、打ち出した」と批判した上で、「時期尚早ないしは反対という結論になるのではないか」との見通しを示した。