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ちょっと粋なおやじ 京都祇園に学ぶ

京都の花街を挙げての大々的行事「節分のお化け」

徳力龍之介
【第2回】 2017年2月1日
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古から今も変わらず慣習、習慣を受け継ぎながら、流々とした時を刻む町京都祇園。時代を超えて私たち日本人の心を惹きつける「粋の文化」を祇園に入り浸る著者が「かっこいいおとな」になるために紡ぐエッセイ。第2回は祇園の節分についてお伝えします。

節分も花街らしく

 京都 祇園では花街上げての節分の行事が大々的に行われます。その名も「お化け」というおどろおどろしい名前の行事で、普段からお茶屋を利用する顧客たちは、年が明けて節分が来るのが待ち遠しいぐらいに楽しみにしています。

 立春の前の日が節分に当たるのですが、季節の変わり目という意味合いから節を分けるということで、けがれや災いを追い払い新年を迎えるという習わしです。これに趣向を凝らして花街の行事らしく仕立てています。元々は厄払いのために普段と違う格好で、社寺を参拝したということらしいのですが、花街ではお座敷で「お化け」を見ることができるのです。

 祇園町では、芸妓さんが普段は絶対にやらない芸を披露してくれます。この仕上がりがその道のプロのような出来上がりで、びっくりするほどなのです。祇園甲部の芸舞妓さんは、舞の流派を井上流と定められているのですが、この日だけは多種多様、他の流派でも歌舞伎の一場面でも宝塚を真似てもお叱りがありません。

 お茶屋さんや料理屋さんに陣取った贔屓連中が待ち構えるお座敷に、芸妓さんのチームがつぎつぎと現れ、芸を披露するとまたつぎのお座敷へと渡り歩いて行きます。芸舞妓さんのお仕事は舞を舞うことが本業ですから、素子はしっかり出来ています。だから他の芸事でも見劣りすることはありません。普段の上品な舞とは違う芸を見事に披露して、客を魅了してくれるのでした。

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徳力龍之介

代々、絵所を預かる画家筋の家に生まれる。毎夜、花街に浸り、各界著名人と酒を酌み交わしながら、若手経営者たちの良き指南役として日本中を駆け巡る。祇園の遊び方や本物の「もてなし」をつづったANA機内誌『翼の王国』の連載をまとめた書籍『京都の流儀』、『京都の流儀【もてなし篇】』(共に木楽舎)が発売中。


ちょっと粋なおやじ 京都祇園に学ぶ

一流と呼ばれる、京都の花街の「本物のもてなし」や「さりげない気遣い」に触れて育った著者が、粋を極めた男だけが知る遊び方、仕事の仕方、人付き合いのマナーについて語る「大人の男」のための連載。

「ちょっと粋なおやじ 京都祇園に学ぶ」

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