就職や転職を考える時、あなたは何を基準に企業を選びますか?

 給料、職種、経営の安定性、残業時間、有給取得率、育休からの職場復帰のしやすさ……などを挙げる人は少なくないでしょう。そうはいっても、何よりも重要視するのが「働きがい」ではないでしょうか。自分が希望する企業、就職先では、本当にやりたい仕事をできるのか、自分の望むキャリアを積むことができるのか。就職や転職を考える人たちは、企業の「真の姿」を見たいのです。

 ところが就活する際に、企業のホームページに載っているその会社で働く人たちの声、経営者のメッセージ、経営理念、CSR(企業の社会的責任)などを見ても、具体的なことはあまり書かれていません。学校を卒業して社会人になると、就職前と就職後のギャップの大きさにがっかりしたという方も少なくないでしょう。

 その会社の実態を知るには、やはり現役社員や元社員がどう評価しているのかについて調べてみる必要があります。

 就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは、昨年1月に続き、今年で4回目となる「働きがいのある企業ランキング2017」を発表しました。今回の調査では、前回トップ10にいた企業のうち5社が入れ替わるなど、全体的に大きな動きがありました。どんな企業がランクインしたのでしょうか。

 1位は4年連続でプロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)、2位はセールスフォース・ドットコム(前回26位)、3位はリクルートマネジメントソリューションズ(前回10位)となりました。

 全体を見ていくと、4位以下は、昨年ランクインしたグーグルやマッキンゼーなどの外資系、リクルート系のほか、商社、飲料などが30位前後までに入りましたが、それより下位は前回圏外からのランクインが十数社ありました。

(※)データは、「社員・元社員」によって、2015年7月1日~2016年12月31日に「Vorkers」に投稿された「在籍企業の職場環境」に対するレポート(全5万731件)が対象です。評価は8つの調査項目(「待遇面の満足度」「社員の士気」「風通しの良さ」「チームワーク」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」)により算出しています。