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キリンがブラジル撤退へ。3000億円かけて得た教訓

週刊ダイヤモンド編集部
2017年2月2日
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DEVASSAは価格を下げたことで販売数量が急増したが、手を打つのが遅かった 写真提供:キリンホールディングス

 「勉強代にしてはあまりにも高かった」。キリンホールディングスの幹部は撤退が濃厚になったブラジル事業について自嘲気味に語る。

 キリンは2011年に当時ブラジル国内でシェア2位だったスキンカリオール(現ブラジルキリン)を約3000億円で買収。中国、米国に次いで世界3位のビール市場を持つブラジルを中長期の成長ドライバーに位置付けていた。

 ところが、ふたを開けてみれば14年ごろから同国での販売数量が減り、15年12月期には約1100億円もの減損損失を計上し、上場来初の最終赤字となった。

 16年12月期もブラジル事業の業績低迷は続き、95億円の営業損失が出る見通しだ。それでも15年12月期の同185億円からは赤字幅が縮小しており、「最悪期を脱したことでようやく買い手が現れた」(キリン幹部)。

 売却先の候補はオランダのハイネケン、ベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブ、地元でシェア2位のペトロポリスが有力で、売却金額は約1000億円程度になるとみられる。

 「現時点では自主再建の可能性もゼロではない」(キリン)とされるが、同社は15年春の磯崎功典社長体制発足以降、「アジア・オセアニア重視」の戦略を掲げて投資を開始している。

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