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やせているけどメタボです!?
メタボリックシンドロームの真実

監修 小川佳宏(東京医科歯科大学難治疾患研究所分子代謝医学分野教授)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第37回】

 特定健診、通称メタボ健診の季節が間近だ。ベルトの穴に一喜一憂する同僚を尻目に余裕を見せていた普通体型のUさん、42歳。ところが厄年記念の人間ドックで生活習慣を注意されてしまった──。

 男性85センチメートル、女性90センチメートル以上というへそ周りの寸法だけが一人歩きし「肥満=メタボリックシンドローム」と思われがちだが、腹囲だけにこだわると普通~小太り体型のメタボグループを見逃してしまう危険性が指摘されるようになった。

 そもそもメタボリックシンドロームは、内臓脂肪の蓄積を背景にインスリンの効き目が悪くなり、脂質異常症や糖尿病の前段階など悪条件が重なっている人をあぶり出すためにつくられた概念。腹囲は真実に至るための「方便」であり、基準以下だから健康、というわけではない。

 脂肪組織は蓄積される場所によって皮下脂肪と内臓脂肪に大別される。脂肪細胞そのものは長らくエネルギーの貯蔵庫くらいに思われていたが、1990年代に研究が進み、脂肪細胞から生体に影響を及ぼす物質が分泌されることがわかってきた。代表的なのは食欲を抑えるレプチンや抗糖尿病に働くアディポネクチン、逆に全身性の炎症を引き起こし、糖尿病発症の原因ともなるTNF‐αなどである。内臓脂肪が蓄積されると分泌物質のバランスが崩れて毒性を生じることから、内臓脂肪の危険性が認識されるようになった。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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