「レシピ通りに作ったのに、なんだかおいしくない……」そんな経験はありませんか? それは、レシピをシンプルに見せるために、「料理上手なら感覚でわかる」と省かれた大切なポイントがあるからかもしれません。書籍『レシピ未満のおいしい食べ方』では、これまでのレシピ本には書かれなかった、「料理をおいしくするためのコツ」やポイントをわかりやすく解説。さらに、ひとつの食材で作れる料理、火を使わずにできるもの、直感的に作れるシンプルな調理法など、「レシピと呼ぶには簡単すぎる」食べ方を通じて、一生モノの「料理の秘訣」が身につきます。今回は冷製スープ。超簡単にできるコツを紹介します。(監修/料理研究家・管理栄養士 藤井恵)
コーンクリーム缶で即席冷製スープ!

コーンの粒をすりつぶし、ペースト状にしたコーンクリーム缶。
生の野菜ではありませんが、旬の野菜の魅力がギュッと詰まっています。
普通は加熱して使いますが、そのまま冷たい牛乳と混ぜれば、おいしい冷製コーンスープに!
コーンクリームを空けたその缶に牛乳を入れたら、スプーンやへらを使ってよくかき混ぜます。缶に残ったクリームもムダなく使えて一石二鳥。
塩・こしょう少々を混ぜて器に注ぎ、仕上げにドライパセリを飾れば、ただ混ぜただけとは思えないほどよそゆき感ある一品のできあがり!
ひんやりなめらかな喉越しで、特に火を使いたくない夏にはもってこいです。
レシピ通り作ったのにうまくできない……という人は、サラッと書かれている調理法が、プロにとっては簡単でも、自分にとっては難しいということに気づいていないのかもしれません。「これは、こういうもの」と思わず、もっと簡単にできる方法はないかな? と自分に合う作り方を探してみるといいでしょう。藤井恵さんのレシピが「どんな人でも上手に作れる」と言われるのは、おいしいだけではなく、簡単で、誰もが失敗しづらく、時短になり、しかも必要な栄養素を効率的にとれる料理になっている? と常に考えられているから。レシピとは言えないくらい簡単なコツを知るだけで、驚くほど料理上手に近づけますよ!