「今年こそ、夢をかなえたい!」「人生を変えたい!」と考えている人は少なくないでしょう「でも、なかなか実現できない……」という人が多いのも現実です。なぜ、夢や目標が実現しないのでしょうか?実は、人が抱いている夢や目標は、多くの場合、満たされない感情が作りだした「ニセの願望」であることが多いのです。本連載では、人気のプロコーチ堀江信宏氏の最新刊『人生の悩みが消える自問力』(ダイヤモンド社、1月27日発売)の内容をもとに、あなたの「本当の望み」をかなえるための自問自答の技術について、紹介いたします。

「悩み」は自分を成長させるギフトと考える

「悩み」は、その人が成長しようとする一歩前の段階で生まれる

 人はだれでも、何らかの「悩み」を抱えている状態にあることが多いかもしれません。

 でも、「悩み」あがると、それが脳のワーキングメモリを食ってしまって、本当に大事なことを考えられなくなってしまうということが起こります。

 それは「悩み」を、「自分の願望を妨げるもの」と解釈してしまうからです。

 だから「願望を叶えること」より、いつのまにか「悩みを解決すること」が優先されるようになってしまいます。

 いちばん本末転倒な例を見れば、「家族と楽しく過ごしたい」という願望で働いている人が、「そのためにはお金が必要だ」と仕事にばかり専念し、夜遅くまで働いて、自分の子どもの顔を見る機会もなくしているようなケースです。

 根本に戻ってみれば「まったく願望に反する状態」になっているのに、そのことに全然気づきません。

 だから質問(1)「自分が得たい結果は何だろう?」「自分にとって一番大切なことは何だろう?」という自問自答をするのは、とても大事なことなのです。

 もう1ついえば、悩みというのは、その人がさらに成長しようとする一歩前の段階で生まれるものです。

 変化も発展もしない人に悩みは生まれません。

 それに気づかせてくれるとしたら、「悩み」というのは、より良い人生に向かうよう、気づきを与えてくれる「ギフト」なのです。

 ぜひ、そのことを認識して自問自答をしてほしいのです。