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小規模ながらも業界トップの座を誇る
クラウドコンピューティングの先駆者
テラスカイ社長 佐藤秀哉

週刊ダイヤモンド編集部
【第145回】 2011年4月7日
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テラスカイ社長 佐藤秀哉
Photo by Toshiaki Usami

 従来、コンピュータはユーザー自身がハードやソフトなどを保有・管理していた。それを、インターネットを介してサービスを受け、利用料金を払うのがクラウドコンピューティングだ。

 ここ数年は毎年のように「クラウド元年」とうたわれ、個人向け無料サービス開始や企業の本格導入が相次いでいる。

 このクラウドを使えるようにする、いわゆるクラウドコンピューティング事業のSI(システムインテグレーション)ベンダーとして、業界の雄と名を馳せるのがテラスカイだ。

 2006年4月の創業からわずか5年しかたっていないのに、損保ジャパン、みずほグループなど、そうそうたる大企業が顧客に名を連ねる。売上高は前期は倍増見込みで、今期もさらに倍増の倍々ゲームの成長である。

 IT業界でSIベンダーといえば、従業員約9000~1万人を擁するCSKや日立ソリューションズなどの大企業が君臨する。もちろん、彼らはクラウド事業も手がけている。

 そんな大手企業を尻目に、社員50人足らずの会社が大手食品メーカーから大手私鉄まで、次々と顧客を獲得し、昨年にはNTTソフトウエアと資本提携し、さらなる業容拡大を目指すというから驚きだ。

 IDCの調査では09年の国内クラウド市場はSIからアプリケーションまですべてを含めてもまだ300億円強でしかない。SI市場はその4割強だが、じつは大手各社はクラウドサービスに着手したばかりというのが実情。

 ちなみに、クラウドサービスの提供においては、セールスフォース・ドットコム、アマゾン・ドットコム、マイクロソフトが御三家、あるいはこれにグーグルを加えて四天王と業界で呼ばれる。

 テラスカイはまず、日本市場を席巻したセールスフォースに特化するかたちで先行し、2~3年遅れで追いかけてきた大手を尻目に先行者利益を享受しているのである。

幼少時から社長を夢見た
元IBM社員が決意した
“三度目の正直”の成果

 「資本主義社会にいる以上は資本家を目指すべきだ」「会社を立ち上げ、上場するまで育て上げてみたい」

 テラスカイを創業した佐藤秀哉は子どもの頃から経営者になる夢を抱えていた。父はサラリーマンだったが、母は手芸店を経営、複数の店舗を運営する手腕を幼い頃から見て育った。

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