年末から2月にかけては、特にイベント関連商品の販売が多く、年賀状印刷、お歳暮、クリスマスケーキ、おせち、節分で恵方巻き、バレンタインと目白押しだ。

 なかでも「土用の丑のうなぎ、お歳暮、恵方巻きはコンビニが特に力を入れているようで、相談件数も増える」(ブラックバイトユニオン執行委員青木耕太郎さん)。

「恵方巻きは1人30本がノルマ。未達の場合は廃棄分を買い取ってもらいますと言われ、結局半分買い取った」

「1人10個クリスマスケーキの予約を取るように言われた。期限内にノルマの予約数を獲得できなかったので、結局自分で3個購入した」

「期限までにお歳暮カタログから商品を選んで申し込むよう言われた。期限がくると、店長が勝手に定番商品の予約を入れて、到着した商品を自分で買い取ることになった」

「『おでんを○○個買ってくれないか』とよく店長に言われる。店舗の売り上げランキングで上位に入りたいから。断ると希望のシフトに入れてくれないなど、嫌がらせを受けるはめになるので、結局買わされることになる」

 ブラックバイトユニオンには、アルバイトに関する高校生や大学生の相談が年間1000件寄せられる。そのうち100件程度が、上記のような、自腹購入に関するものだ。電話でユニオンに相談する人はあくまでも氷山の一角。実際にはその1000倍くらいの事例があるだろうと前出の青木さんは見ている。

給与の1~2割が
自腹購入で消える

 販売金額や販売個数目標に達しなかった場合、「自腹購入」を強いられることがしばしばあり、その形態には主に以下のようなパターンがある。

 一つは、恵方巻きのように当日に売れ残った廃棄処分の商品を購入するというケース。

 二つ目は、あらかじめ個数が決まっていて、予約を入れさせられるというケース。

 三つ目は、目標件数や個数に達しなかった場合、相当金額が給与から天引きされるというケース。

 このような自腹購入で、実に給与の1~2割が消えていく。