HOME

メタボリック

肝臓

腰痛・肩こり

高血圧・高脂欠症

うつ・ストレス

ニオイ

薄毛

老化防止

禁煙

男の病気

フケ症に悩んでいませんか?
乾癬の最新治療

監修 江藤隆史(東京逓信病院皮膚科部長)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第39回】

 頑固なフケ症に悩んでいたMさん、45歳。いろいろ工夫をしてみたが、いっこうに治まらない。思春期の娘に強く言われて受診した皮膚科で「乾癬(かんせん)」と診断された──。

 乾癬は皮膚が赤く盛り上がり、その発疹の表面が白くウロコ状に角質化してポロポロはがれ落ちる皮膚の病気。かゆみを伴うこともあり、フケ症あるいは脂漏性皮膚炎と勘違いされやすい。乾癬のうち9割は肘や膝、頭皮など擦れやすい部分に発疹が現れる「尋常性乾癬」だ。このほか発疹と関節に炎症が生じる「乾癬性関節炎」や、発疹に膿疱が混じる「膿疱性乾癬」などがある。日本人の発症率は人口の0.1~0.2%、男性では30~40代の発症が多い。

 一般に皮膚の表面を覆う角質細胞は、およそ45日間の周期で入れ替わり、最終的に垢となってはがれる。ところが乾癬の発疹部分ではこのサイクルが10倍にも加速し、未成熟な角質細胞がどんどん堆積していく。小さなキズをきっかけに身体の免疫─炎症反応が暴走し、角質細胞の増殖が生じると考えられているが、まだ明確な結論は出ていない。

 乾癬は致命的でこそないが「商談の後で立ち上がると、脱皮でもしたようなありさまで、気まずい思いをする」「恋愛や結婚に前向きになれない」など見かけ以上に精神的、社会的な苦痛がつきまとう。

1 2 >>
このページの上へ

井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


専門医の監修を得て、あなたの症状に潜む病気の可能性を検証。カラダのアラームをキャッチせよ。


カラダご医見番

ハードワークのストレスに加え、飲酒や脂っこい食事。ビジネスマンの生活習慣は健康面からは実にハイリスクです。痛い・苦しい・痩せた・太った・イライラする…。そんな症状はどのような病気の兆候なのか?どんな治療が有効なのか?いきいきと働き続けるために、身体と病気に関する正確な知識が欠かせません。

「カラダご医見番」

⇒バックナンバー一覧