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会社に入る前に知っておきたい これだけ経済学
【第5回】 2017年3月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]

IT企業が儲かるメカニズムを
経済学的に説明してみた

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21世紀に入ってから、「IT企業=儲かる」は当然の認識となってきている。もちろんダメな会社もたくさんあるが、ITの成功企業の利益はけた外れに大きい。では、なぜ儲かるのだろうか。その原理を考えたことがあるだろうか。『会社に入る前に知っておきたい これだけ経済学』の著者・坪井賢一氏に、経済学の論理から、IT企業の儲かるメカニズムをひも解いてもらった。

ITの成功企業は、なぜあれだけ桁はずれな利益を出すのか? 経済学的にその理由に迫るPhoto:Andrey Popov-Fotolia.com

「収穫逓増」と「収穫逓減」

 インターネットが普及し始めた1990年代半ば以降、収穫逓増の法則(限界生産力逓増の法則)が働くビジネスが成長している。生産要素、すなわち労働や資本など、費用を1単位ずつ投じた結果得られる生産量(収益)の増加分がどんどん増えていくビジネスだ。

 通常、伝統的なビジネスでは、これとはまったく逆に収穫逓減の法則が働く。生産要素を追加するとコストはどんどんかさんでいくので、追加1単位あたりの収益増加分は減っていくのだ。

 インターネットの普及により、増産に対するコスト増が極限まで下がり、収穫逓増が実現している。ネットでデジタル商品を売れば、増産に対するコストはほとんど増えない。スマホのアプリは典型的な例で、あとで登場するミクシィはスマホゲームの開発と販売で急激な売上増と利益増を実現した。

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坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]

1954年生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業後、ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て現職。著書に『複雑系の選択』『めちゃくちゃわかるよ!経済学』(ダイヤモンド社)『浦安図書館を支える人びと』(日本図書館協会)など。


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