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なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?
【その2】 2011年4月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
志賀内泰弘 [コラムニスト]

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか? 【その2】
実話をベースとした日本初の「そうじ小説」

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 この記事は、実話をベースとした日本初の「そうじ小説」である『なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?』の【第1話】を、全5回に分けて、公開するものです(その1はこちら)。

【 3 】


  それから1週間が経った。通勤の際に、公園をぬけるのが近道ではあったが、またあの老人に会うのがなんとなく嫌で、わざと遠回りして歩いた。
「拾った人だけがわかるんじゃよ」
  というあのセリフが頭の中でグルグルと回っていた。

 何度も消し去ろうとしたが、それは大きくなるばかりだった。圭介は理屈が先行するが、気になることがあると、とことん物事を調べる性分である。もう一度、あの老人に、「そんな意地悪を言わないで、ゴミを拾って得する理由を教えてくださいよ」と聞いてみたい気持ちが心の中で膨らんでいった。

 その日は、穏やかな五月晴れだった。工事の予定もなく、事務所で「お得意先へのFAX DM」をつくっていた。ふと気づくと、もう1時を回っていた。近くの食堂へランチを食べに出掛けた。

 田中エナジーは商店街の中にある。その何軒か並びには、幼稚園があった。「若葉幼稚園」という。黄色の鉄柵越しに、園内の広場で遊ぶ子どもたちを見ながら、通り過ぎようとしたその時だった。

 足元に、「コーン!」と何かが当たった。それは「空缶」だった。気づかずに、蹴飛ばしてしまい、音をたてて数メートル先まで転がってしまった。
  次の瞬間、圭介はその空缶に腰を屈めて手を伸ばしていた。手に取って、ハッとした。
(この空缶、どうしよう……)

 

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志賀内泰弘 [コラムニスト]


某金融機関を平成18年8月に退職。
24年間勤めたサラリーマン生活にピリオドを打ち、
現在は、普通では得られない強力な「異業種の人脈」

をベースにして、
コラムラスト、俳人、飲食店プロデューサー、
経営コンサルタント、ボランティア活動のほか、よろず相談に乗っている。

さまざまな活動を通じて、周りを楽しませ、
「ギブ・アンド・ギブの精神」で、趣旨に感銘すれば、
たとえ自腹になろうとも、何でも引受ける。

連載に、中日新聞、目黒雅叙園広報誌「雅」など多数。
著書に『毎日が楽しくなる17の物語』(PHP研究所)、
『みんなで探したちょっといい話』(かんき出版)、
『タテ型人脈のすすめ』(ソフトバンククリエイティブ)、
『「今度こそ絶対!」続けるコツ』(明日香出版)など、多数。

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?

本書は、実話をベースとした、日本初の「そうじ小説」です。
主人公は、とあるサラリーマン。
公園でみかけた「ゴミ拾いをする老人」との出会い。
たった1つの空き缶を拾ったことから、人生が変わりだします。
「ゴミを1つ拾う者は、大切な何かを1つ拾っている」からなのです。

「なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?」

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