ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

中央区の商店街――老舗ならではの豊かな個性のつながりが、「一人勝ち」のメカニズム

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],東京23区研究所,フィルモア・アドバイザリー
【第18回】 2011年4月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 太田道灌が活躍した15世紀の後半、今の常盤橋あたりに全国各地から物産が集まる繁華な市があったという。東京の商店街のルーツである。

 江戸時代の商人町は魚河岸を中心とした日本橋が筆頭で、青物の方は京橋に大根河岸があった。そして明治以降は、銀座が日本を代表する商店街として発展を続けていく。いつの時代にあっても東京の商業の中心地。中央区の商店街は、そんな歴史の中に生きている。

強者のメカニズムが生む
ピカイチの成長力の源泉とは?

 中央区の小売年間販売額は1位。規模が大きいだけではない。中身が濃い。まず注目すべきは販売効率(売場面積当たりの販売額)の高さで、全店舗平均の販売効率は1位となっている。専門店は2位ながら、食料品専門店はやはり1位。老舗パワー全開の感がある。

 成長力の高さもピカイチだ。過去5年間の小売店舗数の増加率は1位。特に専門店と食料品専門店は、23区中22区までがマイナスを示す中で、中央区だけが店舗数を増やしている。まさに一人勝ち。5年前と比べた販売効率の伸び率もまた、中央区がトップである。

 老舗商業地が培ってきたブランドが人を惹きつけ、成長を支える土壌がいっそう豊潤さを増す。その上に新たな魅力がさらなる花を咲かせながら、量の拡大と質の充実がタマ突きのように進んでいく。中央区一人勝ちの裏には、こんな強者のメカニズムが働いている。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

フィルモア・アドバイザリー

2006年11月、海外機関投資家向けの独立系リサーチ会社として設立。現在は数値データのグラフ化・共有サイト「vizoo」、グラフ投稿サイト「Figit」の運営を行うほか、メディア向けにグラフを用いた特集記事等を配信。
フィルモア・アドバイザリー


街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力

世は空前の「街歩き」ブーム。老若男女を問わず街歩きの人気スポットとなっているのが、古きよき時代の風情が漂う商店街だ。世界一の都市圏である東京と、その中心となる23区。それぞれの区の「区民性」も異なれば、そこに根付く商店街にも、それぞれ別の「顔」がある。そんな商店街のなかには、廃れるどころか新しい時代のニーズを採り込み続け、絶えず進化し続けているものも少なくない。本特集では、その区に住む人、その区を訪れる人を惹きつけて止まない商店街にスポットを当てて、そのパワーと魅力について、区や商店街に関連したデータと共に紹介する。東京の街歩きを楽し見たい人は、必見!

「街歩きがもっと面白くなる!東京23区の商店街―データでわかるパワーと魅力」

⇒バックナンバー一覧