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儲かる会社は人が1割、仕組みが9割
【第4回】 2017年3月15日
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児島保彦

「騙し」や「ウソ」が会社の利益を漏らしている

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会社から利益が漏れてしまう大きな原因の1つは、社内に蔓延する「騙し」や「ウソ」だ。それを見過ごしてしまうと、損失は大きく膨らんでいき、会社にとって致命的な打撃になる危険もある。どうすれば、社員のウソを見抜くことができるのか――。

営業部門は
こんな「ウソ」をついている

 会社の利益が漏れてしまう恐れのある身近な例と、その対策を紹介します。

 たとえば、社内で「騙す」こと、あるいは「ウソ」についてです。営業を例にあげて説明しましょう。

 「騙す」「ウソ」という言葉を使うと、不穏当であり不愉快に思われる方がいらっしゃるかもしれません。しかしこれは43年間、大きな組織の一般社員から役員まで経験し、その後、中堅企業の社長をやったり、経営コンサルタントとして中小企業を立て直した経験に基づく実感です。

 私自身の告白をすれば、部下として使われている間は、会社や上司を、意識的にせよ無意識にせよ「騙し」ました。また役員や社長になると、部下から「騙される」ことも少なくありませんでした。

 社長の資質のうち最も大切なものは、あらゆる情報が飛び交う中で、自分の会社が進むべき最適な道を見出す力です。しかし、さらにもう1点あります。それは、こぼれる利益を止めるために、部下の言動の中にある「騙し」や「ウソ」を見抜く力なのです。

 営業は「騙し」「ウソ」が発生しやすい部門です。確かに会社はものを売ってなんぼの世界です。したがって「営業」は会社の中枢ですから、社内でもその力は絶大であり、営業の動向が会社を左右します。

 営業経験のない社長であれば、営業部門の言動によって経営方針を左右されるのも当たり前でしょう。

 逆に営業関係者からすると、会社を背負っている責任の重大さから、日々における重圧は大変なものです。

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児島保彦(こじま・やすひこ)

経営コンサルタント・中小企業診断士。1937年、長野県千曲市生まれ。1961年、早稲田大学商学部卒業。住友大阪セメント常務取締役、オーシー建材工業社長を歴任し、赤字会社を半年で黒字に転換。退任後65歳で経営コンサルタントとして独立し、有限会社祥を設立。 社長時代の経験から「会社は当たり前のことを当たり前にできれば、必ず利益は出る」ことを確信し、『プラス思考の社長学“当たり前”から始めてみよう!』(同友館)を出版。人材不足の中小企業に特化したコンサルティングで圧倒的な支持を受ける。 多くのクライアントの中には、大阪北新地の老舗ラウンジクラブoggi(オジ)もあり、夜の苛烈なクラブ経営のノウハウを昼間の経営の新しいヒントにしている。『ナイトクラブの経営にみる究極のサービス』(星雲社)、『本当は面白い戦略的出世術』(同友館)を出版。 71歳のとき、小妻清ホールディングスの社長に出会い、人材に頼らなくても今の社員で利益を倍増する仕組みを創り出し、実績を上げる。80歳を前にして、独立時に掲げた「サラリーマン時代の生涯年収を稼げるコンサルタント」を達成する。 三井住友銀行グループSMBCコンサルティング、日本経営合理化協会、大阪商工会議所他講師を歴任。清泉女学院短期大学兼任講師、信越放送「儲かる会社の必勝法」のコメンテーター。

ウェブサイト:https://www.sho-ltd.com/kojimayasuhiko

 


儲かる会社は人が1割、仕組みが9割

「いい人材」は幻想にすぎない。優秀な人なんて、ほとんど存在しないのだ。ならば、「人材に頼らない経営」をするしかない。発想を切り替えれば、気づかぬうちに漏れていた利益が会社に残るようになる。

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