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儲かる会社は人が1割、仕組みが9割
【第1回】 2017年3月3日
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児島保彦

世の中に「いい人材」などいない

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「人材は会社にとって最大の財産である」と言われるが、多くの企業は「うちには人材がいない」と嘆いている。なぜ、このような事態に陥ってしまうのか。『儲かる会社は人が1割、仕組みが9割』を上梓した児島保彦氏に、企業が抱える「人材幻想」の問題点を聞いた。

幻想を追い求める経営者たち

 「うちの会社には人材がいない」
「うちのような小さな会社には、いい人材は来ない」

 こうぼやく社長は多いものです。特に利益が出ない会社では、社長の常套句になっています。

 確かに企業の大小にかかわらず、「人材がいない」とよく言われます。中小企業においては「人材がいない、集まらない、育たない」の「3つのない」が挨拶がわりにさえなっています。

 社長の誰もが人材を渇望しています。しかし、優秀な人材は金のわらじで探しても見つかりません。

 私は大企業で営業、企画部門の役員を担当し、関係会社の社長を経て、65歳で経営コンサルタントとして独立しました。会社経営に直接携わった期間は、25年あまりになります。その間、あれこれと必死に試行錯誤した経験から、1つの結論に達しました。

 それは、世の中に「いい人材」などいないということです。

 「いい人材」とは幻想にすぎません。より具体的に言えば、「いい人材を手に入れる」または「いい人材を育てる」とは、そもそも無理な注文だと気がついたのです。

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    児島保彦(こじま・やすひこ)

    経営コンサルタント・中小企業診断士。1937年、長野県千曲市生まれ。1961年、早稲田大学商学部卒業。住友大阪セメント常務取締役、オーシー建材工業社長を歴任し、赤字会社を半年で黒字に転換。退任後65歳で経営コンサルタントとして独立し、有限会社祥を設立。 社長時代の経験から「会社は当たり前のことを当たり前にできれば、必ず利益は出る」ことを確信し、『プラス思考の社長学“当たり前”から始めてみよう!』(同友館)を出版。人材不足の中小企業に特化したコンサルティングで圧倒的な支持を受ける。 多くのクライアントの中には、大阪北新地の老舗ラウンジクラブoggi(オジ)もあり、夜の苛烈なクラブ経営のノウハウを昼間の経営の新しいヒントにしている。『ナイトクラブの経営にみる究極のサービス』(星雲社)、『本当は面白い戦略的出世術』(同友館)を出版。 71歳のとき、小妻清ホールディングスの社長に出会い、人材に頼らなくても今の社員で利益を倍増する仕組みを創り出し、実績を上げる。80歳を前にして、独立時に掲げた「サラリーマン時代の生涯年収を稼げるコンサルタント」を達成する。 三井住友銀行グループSMBCコンサルティング、日本経営合理化協会、大阪商工会議所他講師を歴任。清泉女学院短期大学兼任講師、信越放送「儲かる会社の必勝法」のコメンテーター。

    ウェブサイト:https://www.sho-ltd.com/kojimayasuhiko

     


    儲かる会社は人が1割、仕組みが9割

    「いい人材」は幻想にすぎない。優秀な人なんて、ほとんど存在しないのだ。ならば、「人材に頼らない経営」をするしかない。発想を切り替えれば、気づかぬうちに漏れていた利益が会社に残るようになる。

    「儲かる会社は人が1割、仕組みが9割」

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