経営×総務
社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第9回】 2017年3月28日
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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

総務が健康管理をするカギは「情報通の女性社員」かもしれない

総務・人事が主催する健康研修の企画では、「食」への意識が高い社員からヒントをもらうのはいかがでしょうか

ライフスタイルが仕事の形態に左右される中で、食事による健康の維持はとても重要だ。本連載ではこれまで、企業の特定の部署の事情を取り上げて食事による生活改善を提案してきた。今回から連載の第二章として「総務・人事にできる社員のサポート」と「社員が働き方を再考するきっかけとしての食事」についてより詳しく連載していく。(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)

 「総務って、社員の健康のことを本当に考えているものなんですか?」

 そう質問をされたことがあります。皆さんの会社はいかがでしょうか。食の研修やカウンセリングなどの仕事を通じて企業との関わりを持つ私からすると、どの会社も総務以外の部署の社員が思っている以上に、総務担当者は社員の健康について真剣に考えているように感じます。もちろん、日常業務において決して緊急度が高くないテーマにもかかわらず外部講師に講義を依頼するくらいの企業なので、たまたま意識が高いだけかもしれません。

 ですが、「健康経営」という言葉が浸透するにつれ、企業の中に「社員の健康は会社にとって大事なものだ」という認識が高まっているように感じています。メタボという言葉のおかげで老若男女の境なく健康系の話題を出しやすくなったように、「健康経営」というキーワードのおかげで、予算の取り方を含め、総務(人事)が施策を考えやすくなったような印象を受けます。

「健康経営」で総務・人事の研修に注目が集まるも
施策の内容は悩みのタネ

 ただ、どこの企業もまだ模索中だからこそ、そこで実際に何が行われるかについては差があります。

 実際に「健康経営」という言葉は打ち合わせのときによく聞くのですが、具体的な施策を考える上ではテーマが漠然としがちで、何をどこから手をつければいいのか分かりにくいという印象です。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。
文化放送「オトナカレッジ・健康学科」に隔週木曜日出演中。詳しくはこちらから→オトナカレッジHP
ポッドキャスト「オトナカレッジ・聴く図書館」でも聴けます。番組紹介動画はこちら

 


社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント

かつて社員の病気や体調不良は、自己責任というイメージが強くありました。しかし今、社員の健康上の問題は、会社の経営・業績に大きな影響を及ぼしかねません。この連載では、職種などで異なる「特有な働き方の問題点」、それに伴う「食事の問題点」を紐解きながら、人事・総務部はどのように対処すれば改善すべきか、栄養士の目線から解説します。

「社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント」

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