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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「優秀な人がやる仕事ではない」との偏見も!?
なぜ営業職は今も昔も嫌われるのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第44回】 2011年5月21日
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 「単調でつまらない」「成長感を得られない」

 営業職に対して、このような印象を持っているビジネスパーソンが少なくありません。おそらく、こうした誤解や勘違いが「営業から早く脱出したい」という思いを生み、営業職を不人気にさせているのでしょう。

 しかし一方で、営業職として長いキャリア積み、その経験によって自分の仕事に誇りを持つ先輩達がたくさんいるのも事実です。

 なぜ、同じ営業職にもかかわらず、人によってこのようなギャップが生まれてしまっているのでしょうか。今回は、「営業」の職業観に対するギャップについて考えてみたいと思います。

“クライアント訪問”と偽り転職活動も
「営業はつまらない」という若手の本音

 「営業の仕事にやりがいを感じていますので、営業部に配属されたら精一杯頑張ります!」

 こう元気に応えているのは、中途採用の面接中のDさん(25歳)。新卒でネット広告会社に入社し、営業部に配属。新規開拓のための電話がけ、ときには「この地域の担当です」と飛び込み営業もこなしてきました。ちなみに営業部での成績は中の上くらい。自分で開拓したクライアントも増え、仕事も順調にまわるようになってきました。

 ただ、Dさんとしては

 「仕事がキツイから営業が嫌なわけではありません。ただ、もっと創造的な仕事がしたいんです」

 と、感じている様子。決められた商品・サービスを淡々と案内して、納品するだけの単調な仕事や、上司との会話は売上に関する話だけというつまらない日々に辟易してしまったようです。

 そこで、営業以外の仕事ができるようにと転職を決意。中途採用の面接でも、

 「今後のキャリアを考えると、制作かプロモーションの仕事を経験したいです」

 と、本音をしっかりアピールしました。

 まだ、内定は出ませんが営業職から脱出するべく、数社の広告代理店やマスコミ各社に応募。“クライアントへの訪問”と偽った面接の予定がスケジュールにたくさん入っています。

 Dさんに営業職から脱出したい理由をさらに訊ねてみると、

 「先輩社員の仕事ぶりを眺めていると、自分の将来が暗く感じて仕方ない。営業って本当に単調でつまらない仕事ですね」

 と、わずか数年で営業職を見切ったかのような発言。

 さて、「営業職はつまらない」はイマドキの社員が総じて感じていることなのでしょうか。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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